ハ・ジョンウAI未来企画首席秘書官(左)が27日に青瓦台でグーグルディープマインドのデミス・ハサビスCEOと李在明大統領の会談に同席している。[写真 青瓦台写真記者団]
AI首席秘書官は李在明(イ・ジェミョン)政権が野心をもって力をいれているAI3大強国戦略の核心であり象徴だ。ハ秘書官はAI主権を強調した「ソブリンAI」の首唱者で、国が企業を支援し企業は成果を共有する「AI好循環成長戦略」を強調してきた民間専門家を招聘したケースだ。そんなハ秘書官にAI政策秘書官、科学技術研究秘書官、人口政策秘書官などまでまとめて国家競争力を速やかに育成するための方法論を探してほしいというのが李大統領の注文だった。ところが1年もたたないタイミングで依然としてすべきことが山積みの状況で職を離れることになった。田載秀(チョン・ジェス)議員の釜山市長出馬により空席となる釜山唯一の民主党議席を守るため釜山に縁故があるハ秘書官を政治的に急に選び出したのだ。野党「国民の力」の候補に加え無所属の韓東勲(ハン・ドンフン)候補まで出馬する予定で激戦が予想される選挙区にハ秘書官が最も競争力と商品性を備えた人物だと考えた結果だろう。
きのうまで国家大計であるAI戦略を牽引していた専門家が突然選挙に向かう現実はさまざまな面で違和感を覚えさせる。民主党をはじめとする執権勢力の眼中には国の成長戦略と政府与党の選挙戦略のうちどちらに優先順位があるのか、国民は首をかしげることになるほかない。民主党の選挙戦略家はあるいはAI首席秘書官というポストを政治入門に向けたキャリア程度と認識しているのではないかと疑われる。適任者を人選し業務を引き継がせるにしても、執権当初にハ秘書官を迎え入れて力を与えた時と比較すると内外に与えるAI戦略のメッセージ強度は色あせるほかない。
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