デルシー・ロドリゲス副大統領。
トランプ大統領はこの日、フロリダ州からワシントンへ戻る大統領専用機内で記者団と会い、「誰がベネズエラの国政を担っているのか」との質問に対し、「我々が担っている」と答えた。さらに「ベネズエラは死んだ国であり、投資などを通じてまず国をよみがえらせなければならない」と述べ、米国の石油会社が前面に出るべきだと主張した。また「(埋蔵されている石油資源については)米国が全面的に管理・運営する」としたうえで、「必要なあらゆる分野に対する『完全なアクセス権』が必要だ」と語った。
トランプ大統領は、こうした構想に関連し、権限代行を務めるロドリゲス副大統領とは対話していないとしながらも、「協力している」と述べた。一方で「(ロドリゲス氏が)振る舞いを誤れば、2次空爆を行う」と圧力をかけた。「正しいことをしなければ、マドゥロ氏よりもさらに大きな代償を払うことになる」とも警告した。
トランプ大統領の強硬な圧力を受け、ロドリゲス副大統領は同日、声明を発表し、「米国との協力に関する議題について協議を提案した」としたうえで、「米国が国際法の枠組みの中で、共同発展を志向する協力の議題を軸に、我々と協力することを求める」と明らかにした。
ベネズエラの左派武装組織に関与した経歴を持つホルヘ・アントニオ・ロドリゲス氏の娘で、マドゥロ政権の中枢を担ってきたロドリゲス副大統領は、前日まで「我々の唯一の大統領はマドゥロ氏だ」と述べ、米国による移送を「野蛮な行為」と強く批判していた。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「ロドリゲス副大統領の発言は、米国を非難していた前日までの語調とは大きく異なる」と指摘した。
ベネズエラ大統領府は特に、トランプ大統領の発言後、公式サイトで「ロドリゲス氏がこの日、大統領権限代行として正式に就任した」と発表し、就任後初の閣議を主宰する様子を収めた写真を公開した。当面、米国の要求に応じる方向へと立場を軟化させたものと受け止められている。
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