北朝鮮労働党機関紙の労働新聞は27日、「ロシア連邦外務省とベラルーシ共和国外務省の招請で朝鮮民主主義人民共和国外相の崔善姫(チェ・ソンヒ)同志がロシア連邦とベラルーシ共和国を訪問する」と報道した。 [ニュース1]
ベラルーシ国営ベルタ通信によると、崔外相はこの日、ミンスクで開催された第3回ユーラシア安全保障国際会議本会議で演説し、「ユーラシアの安保は前例のない挑戦に直面している」とし「私たちはユーラシア大陸を対するあらゆる脅威に対抗する準備ができている」と述べた。
崔外相は「NATOのロシア抑止政策と韓米日3カ国の協力強化が地域の緊張を高めている」とし「今日の世界の安保は米国の行動で大きく揺れている」と主張した。続いて「朝鮮半島と北東アジアの状況は依然として不安定で、北朝鮮を狙った軍事訓練と核兵器使用シナリオが続いている」と批判した。
また「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は朝鮮半島とその向こう側の平和と安保を守るために専念している」とし「わが政府は主権と根本的利益を守護するために献身している」と強調した。
これに先立ち崔外相は26日、モスクワでプーチン大統領とラブロフ外相に相次いで会い、朝ロ協力強化案について議論した。その後、ベラルーシに移動して今回の会議に出席した。
一方、トランプ米大統領は24日、アジア訪問を控え「北朝鮮は多くの核兵器を保有する『核保有国』」と述べた。一部ではこれを金正恩委員長との対話再開を念頭に置いた発言と解釈するが、崔外相の動きで朝米会談の可能性は低下したという見方が出ている。
この記事を読んで…