相手守備選手2人の間で突破を試みる孫興慜(中央)。[写真 AP=聯合ニュース]
2万2000席規模のスタジアムは早くから入場したファンでぎっしり埋まった。電光掲示板で孫興慜の名前が呼ばれると、孫興慜の愛称「ソニー」と叫ぶファンらの声でスタジアムは湧き上がった。韓国人をはじめとするLAFCのサポーターは大型の大極旗を振った。スタジアムのあちこちで広げられた太極旗の波は韓国で開かれたAマッチの雰囲気を演出した。
ロス全域が揺れた理由は、この日孫興慜がLAFCホームデビュー戦を行うからだ。孫興慜は10年間イングランドのプレミアリーグ(EPL)トッテナム・ホットスパーで活躍し、先月7日にMLS過去最高移籍料となる2650万ドルでLAFC入りした。入団後、彼はアウェーでの試合だけ3回出場した。先月10日のシカゴ戦で交代投入されてデビュー戦を行った後、17日のニューイングランド戦では初めてアシストを記録した。先月24日のダラス戦ではフリーキックで初の得点に成功した。
孫興慜はこの日のサンディエゴ戦では沈黙した。1-1の前半45分にペナルティアーク右側から専売特許である左足カーブシュートで得点を狙ったが、キーパーに阻まれた。観覧席からは深いためいきが漏れた。LAFCが1-2でリードされる後半33分に孫興慜はペナルティアーク正面から今度は右足でカーブシュートを試みたが、今度はゴールポストに当たり得点にならなかった。チームも同点ゴールに失敗し1-2で逆転負けとなった。3試合連続無敗も終わりを告げた。順位は西部カンファレンス5位(勝ち点41)を守った。2試合連続ゴールには失敗したが、孫興慜のグラウンド内外での影響力があらわれた試合という評価が続いた。
サッカー統計専門サイトのフースコアード・ドットコムとソファスコアいずれも孫興慜にチーム内最高評点である7.6点を与えた。現地中継放送では「スタジアムは『孫興慜パーティー』と呼べるほど熱い雰囲気」と現場の状況を伝えた。MLS独占中継権を持つアップルテレビのスポーツ担当副社長はこの日、聯合ニュースとのインタビューで「孫興慜はスーパースターであり世界的現象のような選手。メッシがインター・マイアミにきた時そうだったように、孫興慜がMLS試合視聴率、認知度などの側面で途轍もない影響力を発揮すると考える」と話した。
孫興慜は「ファンの声援と応援を一度も当たり前だと考えたことはない。きょうも私がもう少し特別な選手であることを感じさせてくれた。(ファンが)太極旗も持ってきて私のユニフォームも着てくれて愛国心があふれた」と明らかにした。その上で「本当に家のように感じられた。ホームで再び試合をすることが本当に期待される。(入団後)3週間は本当にわれを忘れて忙しかったが、いまはある程度落ち着けたようだ。今後数週間で完全に準備できサッカーだけに集中できるだろう」と話した。
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