4日、環境部および所属機関職員が仁川桂陽区(インチョン・ケヤング)にある桂陽山を中心に活動中のラブバグの成体を除去するために送風機と網を活用して防除作業を行っている。[写真 韓国環境部]
環境部はこの日ヒイロトゲナシケバエ(ラブバグ)の大発生で住民が深刻な苦情を訴えている中、仁川広域市桂陽山に防除および死骸処理のための現場対応人員と装備を支援したと明らかにした。
ラブバグは中国南部に由来すると推定される外来種で2015年韓国国内で初めて確認された。以後2022年を基点に毎年6月から7月まで首都圏を中心に大発生している。環境部は「特に今年には桂陽山でラブバグが異例の大量発生して現場支援が急がれる状況」と説明した。
最近ソーシャルメディア(SNS)には桂陽山登山路を真っ黒に覆ったラブバグの姿が拡散して衝撃を与えた。桂陽区にはラブバグに関連した数百件の苦情が入ってきた。これと関連して尹渙(ユン・ファン)桂陽区庁長が2日、就任3周年懇談会で「害虫なら殺菌作業をするのだが、益虫で土壌を肥やす機能を果たすため強力に対応することができなかった。このような部分については国民の皆さんにも少し我慢する方法を知っていただければと思う」と言及して論争になった。
◇送風機・捕虫網・散水装備総動員
桂陽山現場支援に投入された環境部人材は本部と所属機関(国立生物資源館、漢江流域環境庁、国立野生動物疾病管理院)職員37人だ。これらはこの日午前9時から午後4時まで10人余りの桂陽区庁防除人員と共に現場で送風機・捕虫網・散水装備などを活用した防除作業をする。
また、現場に放置されたラブバグの死骸が悪臭を放ち住民を困らせていることを勘案して大々的な回収作業も合わせて行われる。またラブバグが光に引き寄せられる習性に着眼して開発された「光源捕集装備」 3基を現場に追加設置した。これに先立ち国立生物資源館は2日、光源捕集装備4基を桂陽山に緊急設置したことがあり、運用した結果、ラブバグの誘引および捕集効果があることが確認された。
今年の夏、他の昆虫も大発生する可能性がある。ラブバグ以外にナナフシモドキ、トウヨウモンカゲロウ、アオバハゴロモ、ユスリカなどは7月以降にも大発生の可能性がある昆虫だ。
これに対して環境部は24時間稼動する対策班を用意し、専門家で構成された諮問団の参加を通じて最新研究結果を現場に早期適用する方針だ。
環境部自然保全局のキム・テオ局長は「今年昆虫の大発生状況が非常に深刻で気候変動の影響で生態系の不確実性が高まる傾向があるので今年夏季の間は依然と緊張を緩めることができない状況」としながら「発生現況を綿密にモニタリングして大発生が起これば初期に地方自治体と協力して対応し、環境部人員と装備および緊急防除予算も積極的に支援する」と話した。
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