サッカー韓国代表が若手選手のゴールパレードで最終予選組１位での１１大会連続ワールドカップ（Ｗ杯）本大会行きを祝った。韓国は１０日、ソウルＷ杯競技場で行われた２０２６北中米Ｗ杯アジア３次予選Ｂ組最終第１０戦でクウェートに４－０で勝利した。

韓国は前半３０分のクウェートのオウンゴールで先制した後、李康仁（イ・ガンイン、２４、パリ・サンジェルマン）、呉賢揆（オ・ヒョンギュ、２４、ヘンク）、李在成（イ・ジェソン、３３、マインツ）がそれぞれ後半６、９、２７分にゴールを決めた。


６日のイラク戦の勝利（２－０）で組２位まで与えられる本大会行きチケットを早期に確保した韓国は最終戦も勝利で飾り、６勝４分け（勝ち点２２）とアジア国家では唯一予選無敗で本大会に進出することになった。韓国サッカーがＷ杯アジア最終予選を無敗で終えたのは１６年ぶり。


洪明甫（ホン・ミョンボ）監督（５６）はイラク戦から先発メンバー１１人のうち７人を入れ替えた。平均年齢２５．７歳の若手選手のラインナップで試合に臨んだ。

足の裏のけがから回復中の孫興慜（ソン・フンミン、３３、トッテナム）が交代メンバーに含まれた中、ペ・ジュンホ（２２、ストークシティ）が孫興慜のポジションの左ウイングで出場した。ペ・ジュンホと呉賢揆、フリーロールの役割をした李康仁は３人とも２０００年代生まれだ。

先制決勝ゴールは前半３０分に生まれた。黄仁範（ファン・インボム、２９、フェイエノールト）のＣＫに全晋旴（チョン・ジンウ）が頭で合わせると、これが相手選手の太ももに当たってゴールに入った。

後半６分には李康仁が強力な左足シュートでゴールを決めた。その前の場面でペ・ジュンホが李康仁に視線を向けず感覚的なパスを出したのがアシストになった。３分後には黄仁範のクロスがペ・ジュンホの頭を経て呉賢揆の右足ターニングシュートにつながり、ゴールネットを揺らした。その後、交代投入された李在成が後半２７分に４点目を決め、ゴールパレードの有終の美を飾った。

後半２９分には交代投入された孫興慜が黄仁範から主将の腕章を受け、グラウンドに姿を現した。Ａマッチ１３４試合目の孫興慜は李雲在を抜いて韓国代表Ａマッチ出場回数３位になった。この日、李康仁がプレーヤー・オブ・ザ・マッチ（最優秀選手）に選ばれた。

洪明甫監督の代表チームは「世代交代」と「勝利」を同時につかんだ。国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキング２３位の韓国は１２月の北中米Ｗ杯組み合わせ抽選で有利になるためＦＩＦＡランキング１３４位のクウェート戦で勝利が必要だった。

応援席のレッドゾーンでは韓国代表サポーター「プルグンアンマ（＝赤い悪魔）」の主導で「ＷＥ大韓」（偉大な大韓民国サッカー）という文字のカードセクションが登場した。ただ、観客席にはところどころ空席が見られた。６万５０００人収容のソウルＷ杯競技場を訪れたサッカーファンは４万１９１１人だった。キックオフ１時間前まで２万席以上が空いていて、試合開始後も観客席上段と隅の方に空席が目立った。すでに本大会行きが決まっていたうえ、最高スターの孫興慜が出場しない可能性があったためとみられる。

試合後、孫興慜は「若い選手たちがプレッシャーの中でそれぞれの役割を果たし、感謝している」とし「１次目標のＷ杯本大会を達成しただけに良い準備をして良い大会にしたい」と語った。