「若い選手同士でプレーすれば自信が高まり、楽しく、責任感を持ってできる」。サッカー韓国代表の２００１年生まれのＦＷ呉賢揆（オ・ヒョンギュ、２４、ヘンク）は８日、坡州（パジュ）サッカー代表トレーニングセンター（ＮＦＣ）で練習の前、このように語った。韓国代表が２０２６年北中米ワールドカップ（Ｗ杯）本大会進出を決めた中、本大会開幕を１年後に控え、洪明甫（ホン・ミョンボ）監督が率いる韓国代表の２０００年代生まれの選手に視線が集まる。

昨年から韓国代表を指揮する洪明甫監督は就任序盤、鄭又栄（チョン・ウヨン、３６）、金英権（キム・ヨングォン、３５、ともに蔚山）、朱敏圭（チュ・ミンギュ、３５、大田）などベテランを中心にＷ杯アジア予選を行った。


こうした中、若い選手を一人、二人と抜てきしながら世代交代の下絵を描いた。特に１１回連続Ｗ杯本大会進出を確定した６日のアジア３次予選第９戦のイラク戦では若手選手の活躍が光った。李康仁（イ・ガンイン、２４、パリ・サンジェルマン）は孫興慜（ソン・フンミン、３３、トッテナム）が抜けたこの日のイラク戦で金鎮圭（キム・ジンギュ、２８、全北）の先制ゴールをアシストした。また呉賢揆は勝利を決定づける追加ゴールを決めた。「スーパーサブ」呉賢揆は３次予選７試合に交代で出場して３得点している。


洪監督はイラク戦の後、「若い選手たちをテストする機会が多くないのでクウェート戦で起用する考え」と話した。

韓国代表は１０日午後８時、ソウルＷ杯競技場でクウェート代表とアジア３次予選最終戦（第１０戦）を行う。足のけがが完治せずイラク戦に出ることができなかった孫興慜は今回のクウェート戦でも交代出場が可能な状態だ。洪監督は７日、Ｕ－２２（２２歳以下）代表のペ・ジュンホ（２２、ストークシティ）を韓国代表に追加で抜てきした。ペ・ジュンホは昨年９月、アジア３次予選のクウェート戦（アウェー）でゴールを決めた。

２０００年代生まれのＤＦは李太錫（イ・テソク、２３、浦項）と李韓汎（イ・ハンボム、２３、ミッティラン）が注目される。

１９９０年代後半生まれの選手も２０００年代生まれの選手との競争が避けられない。呉賢揆のイラク戦のアシストした全晋旴（チョン・ジンウ、２６、全北）は１９９９年生まれだ。現在Ｋリーグ１で得点トップ（１１得点）の全晋旴はＡマッチ（国家代表試合）デビュー戦の今回のイラク戦でアシストをマークした。全晋旴は水原梅灘（メタン）高（水原サムスン傘下）の後輩の呉賢揆とかつて「梅灘少年団」とも呼ばれた。

イラク戦の追加ゴール直後、２人は水原サムスン時代の２０２２年にしていた「靴磨き」パフォーマンスを見せた。呉賢揆は「目を見るだけで通じて過去のパフォーマンスを思い出してやった」と伝えた。全晋旴は「ポスト孫興慜」の地位をめぐりペ・ジュンホ、梁鉉俊（ヤン・ヒョンジュン、２３、セルティック）との激しい競争が避けられない。イラク戦の先制ゴールの主人公の金鎮圭とＦＷ呉世勲（オ・セフン、２６、町田）、ＤＦ 崔俊（チェ・ジュン、２６、ソウル）も洪監督が着実に重用する１９９０年代後半生まれの選手だ。洪監督は翌月の東アジアカップ、９月の米国遠征評価試合でも世代交代のためのテストを続ける計画だ。

一方、洪監督はＷ杯本大会行き確定とは関係なくクウェート戦で必ず勝つという覚悟だ。２位のヨルダン（勝ち点１６）がイラクに勝利し、韓国がクウェートに敗れれば組２位に落ちる。１２月の北中米Ｗ杯組み合わせ抽選で有利になるにはＦＩＦＡランキングを引き上げなければならない。クウェート戦で代表チームのサポーター「プルグンアンマ（＝赤い悪魔）」は本大会進出を祝うカードセクション「ＷＥ大韓」をするという。