トランプ大統領(左)とテスラのイーロン・マスク最高経営責任者[写真 AFP=聯合ニュース]
トランプ大統領はこの日、NBCニュースとの電話インタビューでマスク氏との関係に対して「終わった」と話した。お互いに向かって暴言を浴びせ衝突したのに続き、結局「公開決別」したのだ。世界最強権力者と世界最高富豪のこうした破局は米国の政財界に相当な波紋を呼び起こすだろうという見方が広がっている。マスク氏は同日、トランプ大統領を攻撃したソーシャルメディアへの投稿を削除するなど事態収拾に出たが、トランプ大統領の気持ちはすでに背を向けたという解釈が出ている。
かつては世紀のブロマンスを誇った2人の関係が破局を迎えた決定的な理由としてはいくつかが挙げられる。まず、ニューヨーク・タイムズは消息筋の話としてマスク氏が先月末に政府効率化省(DOGE)トップから退いた直後にマスク氏の側近であるジャレッド・アイザックマン氏に対する米航空宇宙局(NASA)局長指名をトランプ大統領が突然撤回した点がマスク氏を大きく刺激したと伝えた。また、マスク氏が130日間にわたりDOGEのトップとしてトランプ政権の主要閣僚としばしば衝突しトランプ大統領との関係に亀裂が生じ始めた。4月中旬にはホワイトハウスで国税庁長代行人事問題で舌戦を展開しベッセント財務長官と小競り合いまで起こした。
こうした中でマスク氏がトランプ大統領の減税法案を攻撃したのは全面戦争の導火線となった。マスク氏は3~4日連続して「おぞましい」「廃棄せよ」と批判した。
その後2人はソーシャルメディアで公開舌戦を行った。マスク氏は「私がいなかったらトランプは選挙で負けただろう。恩を仇で返す」と直撃したのに続き、トランプ大統領弾劾要求の投稿に「賛成」という意見を付けた。トランプ大統領は「イーロンに与える政府補助金と契約を切る」と威嚇した。
トランプ大統領との決別でマスク氏は事業に打撃を受ける可能性がある。NASAと米国防総省などはマスク氏の宇宙企業スペースXの代案を探しているとワシントン・ポストは伝えた。現在米政府機関はスペースXのロケットと宇宙船に対する依存度が非常に高いが、トランプ大統領とマスク氏の衝突を契機にジェフ・ベゾス氏のブルーオリジンなど他の企業と接触しているという。
トランプ大統領はマスク氏の麻薬服用説も狙っている。トランプ大統領のブレーンだったスティーブ・バノン氏はメディアで「マスク氏の麻薬服用の有無を調査しなければならない」と主張した。トランプ大統領もやはり側近にマスク氏をめぐり「すごい麻薬中毒者」と話したという。
トランプ大統領としては、共和党内での立場が揺れる政治的損害を受けかねない。マスク氏は「減税法案を支持する(共和党の)政治家らに政治資金を断つことができる」と警告した。減税法案は上院通過を控えているが、そうでなくてもこの法案に対し「国の負債を増やすことになる」と懸念する一部議員がマスク氏を意識して反対する場合、法案通過が失敗するかもしれない。マスク氏は5日、「トランプの任期は3年半残ったが、私は今後40年以上活動するだろう」と話した。
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