尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領 [写真 共同取材団]
尹前大統領側のある人物は15日、電話で「尹前大統領は最近、金文洙(キム・ムンス)大統領候補との電話で選挙に役に立つのなら『私をいくらでも踏んで行ってもかまわない』という考えを伝えたと聞いている」と話した。ただ、自分の離党が選挙にプラスになるのか、それとも党籍を維持するのがよいのかについては「金候補が決断する問題だというのが尹前大統領の考え」と伝えた。
これについて尹前大統領側の関係者らは「選挙に役に立つのなら」という前提に尹前大統領の内心が表れていると解釈している。
先月官邸で尹前大統領に会った韓国史講師のチョン・ハンギル氏は15日の電話で「尹前大統領は自身が党籍を維持するのが金候補の勝利を助ける道だと考えている」とし「(尹前大統領は)金候補が離党を要求しないという考えを持っている」と伝えた。弾劾局面で熱かった広場勢力と国民の力の伝統的支持層の結集のための尹大統領本人の役割が残っているということだ。
旧与党の関係者も「弾劾反対デモが行われていた当時、尹前大統領の支持率が40%まで上がった。尹前大統領にはその時の記憶が鮮明にあるのだろう」と話した。別の関係者は「尹前大統領は、弾劾局面で国民の力の双権(権寧世・権性東)指導部が広場政治を遠ざけながら支持層の結集に注力せず、自分が弾劾されたという考えを持っている」と伝えた。
結局、金候補に離党のボールを渡すのは、尹前大統領は自ら離党する意思がないことを表したというのが、一部の尹前大統領側の人たちの説明だ。
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