米海兵隊は海軍空母と陸上基地で運用するF-35Cを保有している。 米海兵隊
<1>米海兵隊、F-35など航空機運営計画を変更
2月3日(現地時間)、米海兵隊が競争が激しい戦闘地域で航空機が生存できるよう自律システム・ドローン・人工知能基盤のソフトウェアを使用することに重点を置いた修正航空戦略を発表した。修正航空戦略の核心はF-35戦闘機調達計画の変更で、空母で運用するF-35Cはより多く購入し、短距離離陸垂直着陸型F-35Bはより少なく購入するというものだ。米海兵隊は2022年の計画でF-35Bを353機、F-35Cを67機要求したが、2025年の計画ではF-35Bを280機、F-35Cを140機に変更した。
米海兵隊は3年ぶりに修正した航空戦略について、作戦準備態勢を強化し、海兵隊航空部隊が致命的な力を維持できるようにするロードマップだと明らかにした。ブラッドフォード・ゲーリング海兵航空群副司令官が署名したこの計画の核心は、海兵隊がプロジェクト・イーグル(Project Eagle)と呼ぶ現代化戦略だ。
海兵隊航空本部の関係者によると、プロジェクト・イーグル戦略は分散航空運営および意思決定中心航空運営のような新しい概念と同時に、人工知能のような先端技術を使用し、航空機が激しい環境で戦って運用できるようにすることに重点を置いている。
分散航空作戦は海兵隊が航空編隊、指揮統制機関、航空物流および地上支援部隊をどう使用するのか調整することに重点を置いている。意思決定中心の航空運営概念は、人工知能のような最先端技術を使用して航空要素の選択速度を高めることを目標にする。またデータ中心およびデータ基盤組織になるには、海兵隊航空部隊がインフラ、人材および訓練に投資し、最先端技術を使用するために革新的な飛躍を遂げる必要があると強調した。
このほか、海兵隊航空部隊が物流を支援する未来ドローン、航空機生存の可能性の発展および無人チームなど先端力量を開発したり、有人航空機を自律ドローン「ウイングマン」とチームを組んだりすることに資源と資金を投入することを要求している。米海兵隊は米空軍で協業戦闘機(CCA)として知られるドローン「ウイングマン」の研究開発も加速させ、F-35と共に飛行することも目標にしている。
<2>英国、揚陸艦2隻売却計画で上陸能力低下懸念
英国防省は揚陸艦HMSアルビオンとHMSブルワークをブラジルに売却する方針だ。両揚陸艦は英海軍に残る唯一の上陸戦専用艦船で、競争環境で英国の海兵隊、車両および装備を配備できる。2000年代初期に就役したこの艦船は遠征作戦・人道的支援・戦力投射のために設計された。
今回の売却決定は新技術・多目的プラットホーム・費用効率性を優先視する国防省の持続的な現代化努力の一環だ。しかしこの艦船に代わる計画がない状況であり、英国は同盟国の海軍、特に米国とNATO(北大西洋条約機構)パートナーの相当な支援なしに大規模な上陸作戦を遂行する能力に空白が生じるおそれがある。
英国防省は14年間、両艦船の維持・保守およびアップグレードに莫大な投資をし、これまでの支出が1億3200万ポンド(約248億円)を超える。早期退役前のHMSブルワークの追加計画改造費用は7200万ポンドと推定される。ブラジルへの売却金額は2000万ポンドだ。
この艦船は運用寿命の後半期に近づいているが、船体と核心システムは追加のアップグレードを通じて依然として運営の可能性を維持している。ブラジルの買収の動きは、この艦船が依然として相当な運営価値を持つことを示唆する。
両艦船の売却は2024年11月に英国が発表した軍艦5隻、ヘリコプター31機、情報・監視・標的獲得・偵察(ISTAR)ドローン46機の廃棄計画の一部だ。ジョン・ヒーリー英国防相はこの措置で今後5年間に5億ポンドを削減し、古い力量を除去する可能性があると述べたが、野党議員からすぐに批判を浴びた。
英国防省はHMSアルビオンとHMSブルワークのほか、ベイ級3隻と支援艦RFAアーガスなど6隻に代わる多目的支援艦(MRSS)を計画しているが、導入日程や費用に関する計画を出せずにいる。
【ミリタリーブリーフィング】戦車を捨てた後はF-35B減らす…米海兵隊の改革(2)
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