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24時間火炉稼働する中国の火葬場…外には霊柩車150メートルが行列(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

17日、中国北京の東郊火葬場で火葬の順序を待っている霊柩車の行列。シン・ギョンジン特派員

「霊柩車の待機順に入場が可能です。並んでください」

17日午後、中国北京朝陽区の東郊火葬場の入口にいた白い保護服姿の警備職員が大声を張り上げた。

火葬場入口に長い列を作っている50台余りの霊柩車の行列の長さはざっと見て150余メートルはあるようだった。一般のバンの前方グリルを飾った黒い弔花が霊柩車であることを物語っている。窓に黒いパーティションがなく、白い布で包まれた遺体2体が1台の霊柩車に並んでのせられた姿が広々と見えたりもした。


火葬場駐車場にはナンバープレートを黒い弔花で隠した白のバンに、棺もなく黄土色の布で処理済みの遺体を移動式ベッドに乗せて火葬場に運ぶ姿が悲しみをさそった。氷点下10度を下回る厳しい寒さに喪服でもない防寒服姿の遺族が遺体の後に従って火葬場の中に入っていった。

火葬場の中には双鶴庁、白合庁、蓮庁などに分けられた個別の火炉の前で高密度フィルターがついたN95マスク姿の遺族たちが火葬が終わるのを待っていた。後方に見える火葬高炉からは白い煙が青く澄んだ空からひっきりなしに立ち上っていた。

火葬場のある職員は「14日から火葬炉8炉が24時間稼働中だが待機行列が短くならない」と吐露した。葬儀会社のある職員は「普段午後5時なら業務を終えていたが、3日前ぐらいから24時間火炉を稼働している」とし「防疫緩和政策が発表されてそれほど経っていない時期から起きた突発状況」と話した。

また別の葬儀会社の職員は「〔新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に〕感染した死亡者の大部分は高齢者」としながら「火葬待機の遺体を保管する冷凍庫ももう空きがない」と話した。業界関係者は北京火葬場の中で規模が大きい東郊と八宝山火葬場が押し寄せる遺体を保管するために冷蔵コンテナを新たに導入したと話した。

人口2180万人の北京の主要病院霊安室と火葬場は「災難級で死体が急増している(屍満為患)」と香港明報が18日、報じた。中日友好病院、北京大学第三医院、地壇医院などの市内の主な病院霊安室は霊安室に空きがなくなり、中国の119である120救急車両で運柩される死体さえ受け付けることができないと香港明報は伝えた。

北京周辺の火葬場は多くの人でごった返している。懐柔火葬場の受付職員は「新規予約を受け付ける方法がない」とし「電話の呼び出しが止まらない」と述べた。同火葬場は火炉が2つしかないため、すでに予約を中断した状態だ。延慶火葬場は「火炉が空いてはじめて火葬が可能だ」とし、平谷火葬場は25日まで待たないと予約が可能にならない状態だという。通州火葬場は30日から受付を再開する。房山火葬場は10日以内には火葬はできず、管轄行政区以外の遺体は接収できないとした。

火葬費用も急増した。11月まで概略1万人民元(約19万円)程度だった火葬場利用料は最近2万~3万元に急騰した。

このように火葬場はフル稼働だが当局の公式新型コロナ死亡者数字は4日以降、0人のままだ。中国当局は去る11月中旬以降、9人が新型コロナウイルス(新型肺炎)で死亡したと発表した。今年5月28日から11月19日まで公式発表された新型コロナ死亡者は0人だった。AFP通信は中国現地メディアを引用して「2019年武漢で初めての新型コロナ患者が確認されてから、コロナを死亡原因とする集計を厳格に規定したため、多くの新型コロナ陽性患者の死亡が記録されなかった」と報道した。

◇白紙デモが開かれた場所、夜間照が灯ったが道行く人はおらず

ここ1カ月間、事実上、営業を全面中断した北京商圏は一つ二つと営業を再開してはいるが、依然と慎重な雰囲気だ。先月27日に白紙デモが開かれた翌日から夜間照明を消して道行く人が夜間往来できないようにした亮馬河は3週間ぶりとなる17日に夜間照明を再開したが、人気がなかった。

この日午後、北京の三里屯メガボックスで映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を公開したアイマックス上映館は上映2時間前にもかかわらず全体440席のうち予約席は140席余りにとどまった。1年のうち最大シーズンであるクリスマス直前の週末観客としてはあまりにも寂しい数値だ。

太古里ショッピングモールのアップル、ユニクロ各ショップは48時間遺伝子増幅検査(PCR)確認をせずにショッピングをしようとする市民が一部見られた。だが、48時間PCR陰性証明を要求する飲食店には客はほとんどおらず、大部分の飲食店が開店休業状態だった。

韓国・米国・日本など外国の大使館が密接する近隣の麦子店飲食店街には、夜になると半分程度の飲食店しか営業していなかった。北京防疫指針である48時間PCR陰性証明書がなくても食事が可能なのか尋ねると「原則的にはだめだが特別な状況なら可能だ」として入場を勧めた。今年に入って5月から約1カ月、そして11月中旬から今まで合計2カ月余り営業を中断しなければならなかった自営業者のうち、一部は当局の防疫指針を逆らって生存のために回転する様子だった。


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