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韓国、海底都市建設を推進…「海洋産業再飛躍に向け先導的投資を惜しまない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

蔚山市の海底都市構想案 写真=蔚山市

韓国初の海底都市建設事業を実証するテストベッドが蔚山市蔚州郡西生面(ウルサンシ・ウルジュグン・ソセンミョン)シンリ港沖に決まった。ここに水深30メートル、3人が30日間滞留できる海底空間ができる予定だ。

蔚山市と韓国海洋科学技術院によると、海底都市誘致希望申請書を提出した蔚州郡西生面で海底調査をした結果、海底空間構造物の設置が可能なシンリ港900メートル沖、海底30メートルの地点に海底空間を建設することにした。

海底都市建設を推進する韓国海洋科学技術院のハン・テクヒ責任研究員はこの日、中央日報との電話で「陸地からエネルギーの供給を受けるにはケーブルを設置しなければならず、陸地との距離をまず考慮した」とし「その後、地盤安定性調査などで蔚山シンリ港に決まった」と説明した。


蔚山市は今年4月、海洋水産部の「海底空間創出および活用技術開発事業」公募で選定され、蔚山沖の水深30メートルで3人が30日間滞留できる海底居住空間の実証をすると明らかにした。主管機関には韓国海洋科学技術院(KIOST)が選ばれた。また、韓国海洋大学・韓国航空宇宙研究院・ロッテ建設・現代建設・SKテレコムなど海洋・宇宙・通信・建設分野の22機関・企業が参加している。

韓国海洋科学技術院によると、まず2027年までに人が実際に滞留できるモジュール型水中構造物を設置し、開発された技術を実証するのが目標だ。その後は水深200メートル、1万1720立方メートルに5-30人が77日間滞留できるよう拡大する計画だ。5年間に国費310億ウォンなど計373億ウォン(約39億円)が投入されるという。

蔚山沖が候補地に選ばれたのは、濁度・潮位・水温など条件が比較的水中作業に容易で、過去20年間に海底の地盤沈下履歴がなく安全性が高いからだ。また、造船海洋プラント技術と関連産業団地があり、海底空間プラットホーム実証事業に適している。

海中に海底都市を建設するのはロボットだ。陸上で建造した構造物モジュールを海底で運んで組み立てる。技術開発が成功すれば再生可能エネルギーを貯蔵して活用する空間として使用されたり、海洋レジャー・観光、情報技術(IT)企業データセンター、造船プラント技術高度化など幅広い分野に活用できる見込みだ。また、宇宙技術のように海底都市建設技術は素材、生命維持、医療などの分野で活用が可能だ。

蔚山市は来年52億4200万ウォンを投入して海洋観測装置を設置・固定した後、テストベッド一円の海洋水温や流速など各種情報を収集して分析する計画だ。続いて2025-26年ごろ、実際に研究員らが居住するテストベッド構造体を建設するという。

蔚山市の関係者は「海底空間の創出と活用は海洋科学分野の最先端技術の集約体」とし「海洋産業の再飛躍のために先導的な投資を惜しまない」と述べた。



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