ペロシ米下院議長の台湾訪問に反発した中国が台湾周辺海域で相次ぎ「武力示威」に出る。

台湾を管轄する中国人民解放軍東部戦区の施毅報道官は２日午後から台湾周辺で一連の合同軍事行動を展開すると明らかにした。

中国は台湾北部、南西部、東南部の海域と空域で連合海上・空中訓練、台湾海峡で長距離火力実弾射撃をそれぞれ実施し、台湾東部海域で常用ミサイル火力試験射撃を実施する予定だと説明した。


事実上台湾を四方で包囲する形の全方向的「武力示威」となる形だ。

施報道官は「今回の行動は最近台湾問題で米国の否定的な動きが重大にエスカレートした状況に対抗し厳重な恐怖措置を取って台湾独立勢力の独立を企む行為に厳重な警告をするもの」と明らかにした。

中国国営新華社通信は台湾を囲む形で設定した区域の緯度と経度を紹介しながら中国人民解放軍が４日１２時から７日１２時までこの海域と空域で重要軍事訓練と実弾射撃を実施すると伝えた。

新華社通信は「安全のためこの期間に関連船舶と航空機はこの海域と空域に進入するな」と通知した。

台湾国防部はこれと関連し「中国が台湾周辺での訓練を予告することで台湾の主要港湾と都市を威嚇しようとする」として声明を出した。

続けてこうした中国の訓練が台湾市民を心理的に威嚇することに目的があると伝えながら台湾軍は警戒水準を高めるだろうと付け加えた。