韓国政府が米モデルナ社から今月供給を受けることにした新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）ワクチンが予定の８５０万回分の半数以下に減った。モデルナの生産設備問題の余波だ。政府は早急にファイザー・モデルナワクチンの１・２次接種間隔を４週間から６週間に９月まで一時的に延ばした。

新型コロナの第４波の拡散傾向が収まらない中、ワクチン需給の不安のため、延びた接種間隔の分だけ、感染の危険にさらされる期間が長くなり、１１月までの集団免疫形成にも支障が懸念される。

権徳チョル（クォン・ドクチョル）政府ワクチン導入ＴＦチーム長（保健福祉部長官）は９日、新型コロナ対応保健福祉部・疾病管理庁合同記者会見で「最近モデルナでワクチン生産関連の実験室の問題の影響で、８月に計画されていた供給量８５０万回分の半分以下が供給される予定だと知らせてきた」と述べた。権長官は「モデルナはワクチン供給問題が世界的なものだと説明し、供給の支障について謝罪し、韓国に約束された物量を供給するために最善を尽くすとした」と述べた。政府によると、モデルナは３日前の６日午後、供給遅延の事実を通知した。しかし、「実験室の問題の影響」が何なのか、いつ解決するのか、詳しく説明しなかった。


当初、モデルナから今月供給されることになっていた物量は全部で１０４６万回分だ。このうち１９６万回分は先月の「繰越」分だ。７日、１３０万３０００回分が入ってきた。６５万７０００回分はまだ搬入されていない。繰越分もすべて届いていない状況で、８月の物量が半数以下になったのだ。これにより、政府は９月までファイザー・モデルナの接種間隔を現行の４週間から６週間に延ばすことにした。２次備蓄分を１次接種に当てて不足分を埋めるためだ。先月、５０代の接種を控え、ワクチン不足でファイザーの接種間隔を３週間から４週間に一度延ばした状態だ。今回、再度６週間に延長された。「ゴムひも接種」という指摘が出る理由だ。

６週間延長対象は、１６日以降の２次接種予定者だ。先月２０日に１次接種し、１７日に２次接種が予約した場合、２週間延期され、８月３１日に打つことができる。５０代、９日から接種予約が始まった１８～４９歳、自治体・事業場主体の接種もいずれも同様だ。一括変更された２次接種の日程は今週中に対象者に個別案内される。ただし、４週間から６週間に変更した場合、予防効果がどの程度変わるのか、はっきりしていない。


モデルナ半減に謝罪はなく…文大統領「ワクチン海外依存のため」（２）