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【コラム】21世紀の東方礼儀之国の「道理」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
7日、すい臓がんで闘病中だった柳想鉄(ユ・サンチョル元監督が49歳の年齢で死去した。2019年10月にすい臓がんのステージ4という診断を受けてから1年8カ月後だった。医療界によると、すい臓がんのステージ4という判定を受けた患者の半分は9カ月を超えられず期待寿命が1年にもならないという。それでも柳氏は1年以上も持ちこたえ、仁川(インチョン)ユナイテッドを降格から救ってグラウンドを守った。それで柳氏は必ず戻ってくると信じる人が少なくなかった。

国民は柳氏を監督よりもワールドカップ(W杯)の英雄として記憶している。サッカーファンでなくとも2002年の夏は忘れることができない。今ではぞうきんとしてよく使われている真っ赤な「Be the Reds」のTシャツが「国民ペアルック」となった2002年W杯の記憶は、ティーシャツの色ほど強烈だった。W杯初戦のポーランド戦で柳氏の人生一番のゴールが生まれた。韓国代表は黄善洪(ファン・ソンホン)のボレーシュートで先制したが、国民は内心不安を感じていた。直前の98年フランスW杯の初戦でメキシコ相手に先制しながらも、1-3の逆転負けを喫した記憶があるからだ。国民の不安を吹き飛ばしたのは柳氏のミドルシュートだった。

追悼の雰囲気が強まると、波紋が別のW杯英雄に広がった。「朴智星はなぜ弔問しないのか」というコメントは、朴智星の妻のキム・ミンジ元アナウンサーのユーチューブにも飛び火した。パク・チソン夫婦は英ロンドンに暮らしている。新型コロナ状況で自由に出国することもできず、帰国しても14日間は自宅隔離をしなければいけないため、葬儀の日程に間に合わない。


もどかしさから夫人のキム・ミンジ氏は釈明の文を載せた。キム氏は「世の中には、一人の人間の生活の中には、記事に出てSNSに載せられる内容のほかにも多くのことが起きている」とし「悲しみを証明しろと? 弔意を記事で出して認証しろと? 弔花の認証ショットを撮れと? いったいどういう世界に暮らしているのか。どうかおかしなコメントはしないでほしい」と要請した。

すると今度は釈明に哀悼でなく怒りばかりだという非難が出てきた。檀国大のソ・ミン教授はキム氏に「そのセレブ(朴智星)が人々からより一層愛されるように助けるのがセレブの配偶者の道理という点で、今回のコメントは極めて不適切だった」と主張した。柳氏に対する悲しみは理解する。しかし個人の「道理」まで云々することなのか分からない。個人の感情が怒りなのか悲しみなのか他人は知ることもできず、すべての感情を大衆と共有する義務もない。葬儀場を訪れてこそ「本当の哀悼」というわけでもない。哀悼の空間でない個人のアカウントまで訪ねる人に礼を尽くしてこそ配偶者の道理を守ることなのか。

新型コロナ状況でも飛行機に乗ってきて道理を示し、怒る時さえも道理を心配しなければならない21世紀の東方礼儀之国の姿が苦々しい。

イ・テユン/福祉行政チーム記者



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