２０日、ソウル東大門（トンデムン）デザインプラザで開かれた新アルバム『ＢＥ』の発売記念記者懇談会に参加したＢＴＳ。キム・サンソン記者
今回の授賞式は昨年９月から今年８月まで発表作を対象にしてＢＴＳは２月発表した４ｔｈアルバム『ＭＡＰ ＯＦ ＴＨＥ ＳＯＵＬ：７』と８月発表した英語シングル『Ｄｙｎａｍｉｔｅ』が含まれた。韓国歌手で初めてビルボードシングルチャート「ホット１００」のトップにのぼって以降発売１３週目に１４位にのぼるなど長期間ヒットを続けている『Ｄｙｎａｍｉｔｅ』は、Ｊ．バルヴィン、デュア・リパ、バッド・バニー＆タイニーの『ＵＮ ＤＩＡ』、ジャスティン・ビーバーの『Ｉｎｔｅｎｔｉｏｎｓ』、レディー・ガガとアリアナ・グランデの『Ｒａｉｎ Ｏｎ Ｍｅ』、テイラー・スウィフトとボン・イヴェールの『Ｅｘｉｌｅ』とトロフィーをめぐって競うことになった。
「最優秀ポップ・デュオ／グループ・パフォーマンス」はグラミーポップジャンルの細部授賞分野の中の一つで２０１２年に新設された。リール・ナスＸとビリー・レイ・サイラスの『Ｏｌｄ Ｔｏｗｎ Ｒｏａｄ Ｒｅｍｉｘ』、レディー・ガガとブラッドリー・クーパーの『Ｓｈａｌｌｏｗ』などが受賞した部門で、アジアの歌手がノミネートされたのは今回が初めてだ。ＡＰ・ビルボードなど外信は、ＢＴＳの『Ｄｙｎａｍｉｔｅ』「最優秀レコード賞（レコード・オブ・ザ・イヤー）」、ＢＬＡＣＫＰＩＮＫ（ブラックピンク）は「最優秀新人賞（ベスト・ニュー・アーティスト）」などにのぼるものと見通したが、４大本賞の候補には選ばれなかった。
２０日、新アルバム『ＢＥ』の発売記念記者懇談会でＲＭはグラミー賞の候補発表について「いつも次の目標として言及してきたことの中の一つなので全く緊張しないと言えば嘘で、緊張して期待しながら待っている」として「ノミネートされれば本当にうれしそうで、選ばれなければどうしようという気もする。私たちも明け方まで寝ずに見守ると思う」と話した。２０１８年５月シュガが明らかにしたビルボード二大チャート１位、グラミー賞授賞式出席、スタジアムツアーなどの目標が全部叶い、グラミー賞受賞と単独舞台はＢＴＳに唯一残った目標だった。
グラミー賞は米国３大音楽授賞式の中でも最も保守的な授賞式だ。ファンの投票で授賞するアメリカン・ミュージック・アワードやビルボードのデータに基づいたビルボード・ミュージック・アワードとは違い、音楽専門家団体であるレコーディング・アカデミー会員たちの投票によって決定されるためだ。だが、ヒップホップなど黒人音楽に厳しく、女性ミュージシャンの活躍を過小評価して白人・男性中心の授賞式という批判が絶えなかった。
これを受け、グラミー賞は昨年６月ＢＴＳなど投票会員１１８６人、Ｂｉｇ Ｈｉｔエンターテインメントのパン・シヒョク代表など専門家会員１５４人など計１３４０人の会員リストを発表して大々的な変化を予告した。２６％に過ぎなかった女性会員は４９％に大幅に増加し、白人でない有色人種の会員は２４％から４１％に増えた。３９歳以下の会員も既存の２９％から５１％に拡大した。ジャンル・職群・人種・性別など様々な背景を持つ会員を通じて多様な集団の声を代表するという狙いだ。今年候補選定のために１次投票を終えた会員は翌月７日から来年１月４日まで受賞者を選ぶための最終投票を行う予定だ。
だが、非英語圏であるＫ－ＰＯＰ歌手がグラミー賞入りすることは容易ではなかった。ビルボード・ミュージック・アワードは早目にＢＴＳの急激な成長の勢いを見抜き、２０１７年「トップ・ソーシャル・アーティスト」をはじめ昨年本賞「トップ・デュオ／グループ」など４年連続でトロフィーを抱かせ、アメリカン・ミュージック・アワードも２０１８年「フェイバリット・ソーシャル・アーティスト」部門を新設して以降「フェイバリットデュオ／グループ」のポップ／ロック部門など３年連続で受賞に成功したが、唯一グラミー賞は厳しい反応を見せた。
昨年２月第６１回授賞式で「最優秀Ｒ＆Ｂアルバム」部門の授賞者として舞台に上がり、今年初め第６２回授賞式にパーフォーマーで参加して『Ｏｌｄ Ｔｏｗｎ Ｒｏａｄ』の合同舞台を披露した。ＲＭが『Ｓｅｏｕｌ Ｔｏｗｎ Ｒｏａｄ』のリミックスバージョンのフィーチャーリングに参加したことをきっかけに、リール・ナスＸとビリー・レイ・サイラス、メイソン・ラムジーなどとともに舞台に上がった。昨年ハスキー・フォックスがデザインした『ＬＯＶＥ ＹＯＵＲＳＥＬＦ 轉 ’Ｔｅａｒ’』アルバムが「最優秀レコーディング・パッケージ」の候補に上がったが、受賞には失敗した。
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