文在寅（ムン・ジェイン）大統領が２８日午前、国会を訪れて「２０２１年度予算案提出施政演説」を行った。’政府の来年予算は５５５兆８０００億ウォン（約５１兆円）規模だ。文大統領が国会を訪れるのは７月１６日第２１代国会開院演説に続いて１０４日ぶりだ。

文大統領は「コロナ禍によって国内外的に非常に厳重な時期に、悲壮な覚悟と重い心構えで来年度予算案を国民と国会に申し上げることになった」として「史上初の複合危機が世界経済を崖っぷちに立たせているが、大韓民国はそのような中でも『危機に強い国』であることを全世界に証明するものとみられている」と明らかにした。

また「（韓国は）防疫と経済いずれも世界で最も有効な先制措置を取る国になっている」として「危機であるほど、一層団結して力を絞る偉大な国民のおかげだ」として国民の努力をねぎらった。また、防疫当局と医療スタッフの努力に謝意を表した。


また「今年１年間４回、６７兆ウォンに達する補正予算を速かに決定したのが経済と国民の暮らしを守るのに大きな力になった」として「国家的危機の中で協力政治が危機克服の原動力だ。今後も一つの心で厳しい経済と民生のために取り組んでくださることを願う」と呼びかけた。

文大統領は「政府は『韓国版ニューディール』をさらに強力に推進するなど、危機克服とともに未来を先導するための努力に拍車をかけていきたい」として「財政の役割がさらに重大になっている」とした。

また「政府は来年度の予算を国難克服と先導国家に向かうための意志をこめて５５５兆８０００億ウォンで編成した」として「本予算の基準では８．５％増やした拡張予算だが、補正予算まで含む基準では０．２％増えたもので、中長期的な財政健全性もともに考慮した」と明らかにした。

また「政府が提出する２０２１年予算案は『危機の時代を越えて先導国家として跳躍』するための予算」とし「『韓国版ニューディール』を本格的に推進することに重きを置き、未来の成長エンジンの確保と雇用・社会のセーフティネットの拡充に投資を増やして革新と包容の基調を揺れることなく後押しした」とした。