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【社説】代表は不快感全開、女性議員は沈黙…反対に進む韓国与党

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国与党「共に民主党」の李海チャン(イ・ヘチャン)代表が今月10日、朴元淳(パク・ウォンスン)市長の焼香所で記者を非難口調で鋭くなじった。この日、弔問を終えて焼香所から出た李氏は「セクハラ疑惑に対する党次元の対応」を尋ねる記者の質問に「礼儀ではない」と言って語調を高めた。他の質問が続いたが、質問した記者をにらみながら「少なくともわきまえるべきことがある」として剣突を食わせるように不快感をあらわにした後、厳しい表情のまま記者側に近付こうとする姿まで見せて周囲の引き止めで席を離れた。執権与党の代表として不適切な行動だ。100人余りの記者がいる席で、李氏の暴言にも近い表現と高圧的な態度はメディアをどのように思っているのかをそのまま見せている。

朴氏が元秘書からセクハラ容疑で告訴されている状況で、党次元の対応を質問するのは当然のことだ。李氏の「長年の友人」朴氏の事情だけを考えるのではなく、被害者の立場で少しでも考えたことがあるなら、そのような言動が出てきようもない。李氏のメディアに対する不適切な態度は今回が初めてではない。2012年の民主統合党党代表選挙戦当時、ラジオ生放送中に台本にない質問をしたという理由で電話を一方的に切った。2018年には李在明(イ・ジェミョン)京畿道(キョンギド)知事の「ヘギョン宮キム氏」疑惑に関連した質問に神経質な反応を見せ、記者のマイクを押し退けたことも論争になった。

李氏の不適切な態度だけでなく、被害者に対する2次加害が懸念される発言が与党要人からも出ていて心配だ。「潔癖の人だったのでこの世を去るほかなかったのではないかという感じがする」〔朴範界(パク・ポムゲ)議員〕、「功罪は誰にも皆ある」〔趙應天(チョ・ウンチョン)議員〕という評価が出る一方、党が掲げた追慕の横断幕には「あなたの意志を記憶します」という句もある。与党要人が故人を追慕することをやめさせることはできないが、「潔癖な人」「意志を記憶する」という言葉を大々的に語ることは適切ではない。事件の真相がはっきりと明らかになっていない状態で、中途半端に免罪符を与えかねないことはもちろんのこと、何より被害者の心境を考慮するべきだからだ。5日葬とソウル特別市葬にすることに反対している青瓦台(チョンワデ、大統領府)請願が50万人を超えた点も軽視してはいけない。


こうした中、過去に女性人権やセクハラ事件に対して積極的に対応した女性議員は今回の事件後、沈黙で一貫している。焼香所を訪れた女性議員は「インタビューを受けたくない」〔白惠蓮(ペク・ヘリョン)議員〕、「私の知らない部分」〔全賢姫(チョン・ヒョンフィ)権益委員長〕と話して一様に口を閉ざしている。女性団体代表であり、性犯罪被害女性を支援した団体の代表出身もいるのに、誰一人立ち向かおうとする人がいない。他人事に対しては厳格な彼らが、内部のことだから寛大なものさしをあてているのではないか。民主党の思慮に欠けた対処が残念だ。



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