大邱（テグ）新天地事態以降落ち着いていた教会発新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）の集団感染が最近、首都圏を中心に続出して防疫が非常事態となっている。１日、仁川（インチョン）と京畿（キョンギ）の小規模教会で感染者２６人が発生した。この日、ソウルでも仁川の小規模教会に関連した人とみられる感染者が３人確認された。教会発感染者の中で死亡者も発生したことが分かった。

疾病管理本部は１日、小規模教会の集団感染に関連して「小規模教会１３カ所が関わっている」として「小規模教会間祈祷会、称賛会などを交代して行い、参加者と参加者が感染したと推定している」と明らかにした。

感染者が相次ぎ発生している所は小規模教会の復興会と知らされた。仁川市は１日「先月２８日、弥鄒忽区（ミチュホルグ）・富平区（プピョング）・延寿区（ヨンスグ）の教会で開かれた復興会で感染者が相次ぎ確認されている」と明らかにした。市と防疫当局によると、仁川富平の主愛（チュサラン）教会の牧師Ａさん（５７、女）が多数の地域の教会で復興会を行った後、集団感染が広がっているとみられる。Ａさんは調査で「建てられたばかりの小規模教会が往来しながら聖書勉強会と礼拝などを開いた」と述べたという。


防疫当局の疫学調査結果、出席者の相当数は教会でマスクを最初から着用しなかったり、断続的につけたりするなど防疫規則をきちんと守らなかったことが分かった。小規模教会発感染はソウルにも広がるもようだ。１日、ソウル江西区（カンソグ）から発生した感染者２人は先月２７日と２８日、それぞれ仁川富平区のある教会を訪問して感染した。集団感染が発生した仁川弥鄒忽区の小規模教会で感染したと推定される感染者が寄ったところだ。陽川区（ヤンチョング）でもこの日、弥鄒忽区の教会に関連した感染者１人が発生した。

教会を媒介とする感染は他の地域でも相次いでいる。１日、水原東部（スウォン・トンブ）教会で感染者２人が追加された。ここ２週間発生した集団感染事例１２件の中で宗教施設と関係のあるところは４件だ。この中で原語聖書研究会感染者はソウル・京畿の教会５カ所で同時多発的に発生した。

教会の集いでの感染が地域社会の感染に広まる懸念も排除することはできない。さらに、関連感染者の中で７０歳男性１人は先月２４日死亡し、８０代女性は危篤な状態だと防疫当局は明らかにした。チョン・ウンギョン中央防疫対策本部長は原語聖書研究会に関連した死亡者に言及し「首都圏地域は感染リスクが小さくなるまで聖書勉強会、修練会など対面の集いをせずに非対面の集いで行ってくださるよう要請する」と明らかにした。仁川市は管内４２３４カ所全体の宗教施設に２週間集合制限措置を下す方針を検討中だ。

教会感染が続出する原因をめぐり、密閉された空間で密接な接触が行われるためだという指摘が出る。中央災害安全対策本部の朴凌厚（パク・ヌンフ）第１次長は記者会見で「小規模教会の集いで２メートル距離確保やマスク着用など防疫規則が守られず問題になっている」と話した。

翰林（ハンリム）大学江南（カンナム）聖心（ソンシム）病院の李載甲（イ・ジェガプ）教授は「教会の集いの場合、復興会は２～３時間対面することになり、接触程度も一般社交会に比べてはるかに近い」として「当分集いを自粛してほしい」と伝えた。

京畿道はこの日、物流倉庫・コールセンター・葬儀場・結婚式場などの利用者が多く、安全管理が脆弱な業種と大衆利用施設を対象に１４日深夜１２時まで２週間集合制限行政命令を下した。防疫規則の順守に徹底する場合に限って営業が可能だ。