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金正恩健康不安説の中…異例にも心血管手術の実力を誇示する北朝鮮

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の健康不安説が落ち着かないでいる中、北朝鮮のインターネット宣伝メディア「わが民族同士」が今月26日、中国語版の報道で北朝鮮の医療制度を称賛して心血管患児の手術治療を広報して目を引いている。

金委員長が祖父・金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日である太陽節行事(15日)を欠席して、金委員長の心血管異常とこれに伴う手術のうわさが広がり、重篤説のほか死亡説まで出てきている状況だからだ。

北朝鮮祖国平和統一委員会(祖平統)の傘下組織が運営すると知られている「わが民族同士」は26日、「わが国の公衆衛生制度が最も良い」という記事を掲載した。内容は心血管疾患を患う12歳の少年が平壌(ピョンヤン)で成功的な手術と治療を受けたというものだ。


「わが民族同士」によると、江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)のある労働者家庭の少年アン・ヨンジュ君は遠隔医療システムで診察を受けてから手術を受けるために今年2月初めに平壌大同江区(ピョンヤン・テドンガングムンス)の紋繍(ムンス)通りにある玉流(オクリュ)児童病院に上京してきた。

ここは児童専門病院で、一緒に平壌に上京してきた少年の母親は3階の心血管外科を見学した後、息子の手術を安心して任せられると話した。心血管外科医イ・チョルジン主任医師ら医療スタッフの丁寧な治療と、すでに手術後治療を受けている2歳児と生後5カ月の赤ちゃんを見て確信を持ったという。

この病院の心血管外科の大部分は若い医師だが、この分野で1・2位を争う実力がある集団で、年間300件余りの手術を成功裏に終えたと記事は伝えた。アン・ヨンジュ君に対する手術も成功裏に終わり、術後は各種栄養剤を服用しながら1カ月後には完全に回復して元気になったという。

少年の母親は「ヨンジュが今では笑顔を取り戻した」と喜びながら「治療費が一体どれくらいかかったのか私は知らないが、玉流児童病院とここの医師の実力だけははっきりと知るようになった」と言って感激したと記事は伝えた。これについて中国では無償で手術および治療が行われたことを誇示していると解釈した。

金委員長の健康不安説、特に心血管手術のうわさがまだ市中に出回っている中でこのような記事が出たことに関連して、中国ネットユーザーはさまざまなコメントを寄せた。ある中国ネットユーザーは玉流児童病院の北朝鮮医師の実力は優れているということに関して、「北京阜外病院(中国でも心血管治療で有名な病院)で研修でもしたか」とコメントし、また別のネットユーザーは「これを信じるのか」と疑問を呈したりした。その一方で「良い便りだ。応援する」というコメントも寄せられた。

しかし、最も多くの注目を浴びたのはやはり「それで将軍(金正恩)は現在どうなのか」というコメントだった。少年が元山出身という点も金委員長が現在の元山に滞在中だというニュースとも重なり関心を集めた。

特に記事には先端の医療装備と手術場面、快適な医療環境などを垣間見られる数枚の写真が添えられていて目を引いた。子どもの心血管手術成果を前面に出してはいるが、心血管手術に関連する北朝鮮の実力は相当なものだということを対外に誇示しようとしたものとみられる。

金委員長の心血管に問題が生じても、その手術や治療には問題がないことを示そうとしたのではないかとの解釈も出ている。



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