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「WHO要求時は東京五輪断念」野心家バッハの本音が読み取れる言葉(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

文在寅大統領(左)が2018年に青瓦台でIOCのバッハ会長から平昌五輪の開催成功など五輪に貢献した功労で勲章を受け取り、記念バッジについての説明を聞いている。[写真 青瓦台写真記者団]

2013年9月10日、アルゼンチン・ブエノスアイレスのヒルトンホテルのロビー。国際オリンピック委員会(IOC)の第125回総会最終日のハイライトを控え、IOC委員が三々五々集まった。新たにIOCを率いる委員長が秘密投票で発表されるところだった。IOC史上最も多い6人の候補が乱立した選挙だったが、事実上勝者は決まっていた。「準備されたナンバー2」と呼ばれたドイツのトーマス・バッハIOC副会長(当時)だった。

ロビーに設置された大型モニターに新委員長の名前が発表され、結果は予想通りだった。2018年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪招致戦を取材しながらバッハ会長を3年間見守ったが、その時ほど明るい表情を見たことはなかった。歓声を上げたバッハ会長はすぐロシアのプーチン大統領ら各国の親しい知人らからの祝いの電話を受けるのに忙しくなった。その一方で各国取材陣に握手を差し出す余裕も忘れなかった。

時は流れバッハ会長は当選から8年目となった。彼のリーダーシップは試験台に上がっている。新型コロナウイルスによる肺炎のためだ。7月24日に開幕予定の東京五輪は彼と縁が深い。彼が当選した第125回IOC総会初日の2013年9月7日に東京が五輪招致戦で勝利したためだ。安倍晋三首相も現場にいた。招致成功後に意気揚々とした表情で記者団にあいさつした安倍首相の表情が忘れられない。安倍首相はバッハ会長と勝利の喜びをともに分け合った格別の関係になったわけだ。


IOCにとって夏季五輪は冬季五輪に比べ規模と利益が大きい主力商品だ。先進国で主に楽しむ冬季スポーツと違い夏季五輪の種目は外縁がもっと大きい。広告収益と放映権料収益がそれだけ大きいという話だ。IOC委員長にとって現実的に夏季五輪が重要な理由だ。

◇再選控えたバッハ会長、東京五輪が試験台

今年の東京五輪はバッハ会長が当選後2回目の夏季五輪だ。今年の夏季五輪は特に重要だが、彼が来年に再選を控えているためだ。IOC会長は最初の当選後は8年の任期が基本に与えられ、再選に成功すれば任期が4年延びる。彼の再選運命を決めるIOC総会は五輪発祥地であるギリシャで開かれる予定だ。もし東京五輪の処理を誤れば彼のリーダーシップには致命的になりかねない。

もし再選に成功するならば2025年まで彼の任期が続くが、これは現在の韓国政府には大きな意味がある。文在寅(ムン・ジェイン)政権が南北共同招致計画を明らかにした2032年大会の開催地を決めるのが慣例通りなら2025年であるためだ。

バッハ会長はIOC内外で認められる野心家だ。バッハ会長と親交が深いある元IOC高位関係者は11日、記者に匿名を前提に「私がバッハ会長ならば7月開催を強行したいだろう。無観客で行うこともカードとして考慮していると承知している」と話した。

しかし世界的に新型肺炎問題が深まるほど彼の悩みも大きくなる。彼は12日に独ARDのインタビューで「世界保健機関(WHO)が要求するならば東京五輪開催を断念するほかない」と言及した背景だ。WHOが五輪中止を先に要求する可能性を排除することは難しいが、事実可能性は大きくない選択肢だ。


「WHO要求時は東京五輪断念」野心家バッハの本音が読み取れる言葉(2)

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