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<Mr.ミリタリー>米朝衝突様相で金正恩委員長が信じるのはミサイル(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
次は戦術的能力だ。北朝鮮は最近、各種戦術用ミサイルを集中的に開発した。北朝鮮版イスカンデルミサイルKN-23、新型大口径操縦(誘導)放射砲、超大型放射砲、北朝鮮版ATACMS(エイタクムス)の新型武器4種セットだ。KN-23は一般的な弾道ミサイル軌跡の放物線飛行をせず50キロ以下の低高度で飛行し、標的の近くで突然上昇した後に落下する。このためにレーダーで探知するのが難しい。探知した時には迎撃する時間がない。このミサイルには核弾頭も搭載できるという。最大射程距離が690キロだが、米海兵隊の垂直離着陸ステルス戦闘機F-35Bが配備された岩国まで打撃できるという計算だ。北朝鮮の立場では密かに浸透可能なF-35Bが厄介な存在だ。

新型大口径操縦放射砲も30キロ以下の高度で飛行するが、数発を連続で発射できる。口径300ミリのこの放射砲は誘導装置まで備えているうえ射程距離が250キロ以上であり、烏山(オサン)と平沢(ピョンテク)の米軍基地への集中打撃が可能だ。最近発射した超大型放射砲は口径が世界最大の600ミリで相当な破壊力があり、放射砲の特性上4発を続けて発射できる。射程距離は400キロ程度で、韓国全体が打撃圏に入る。ともに迎撃がほとんど不可能だ。

韓国のATACMSミサイルと似た北朝鮮新型武器もサッカー場数個分の面積を一度に焦土化できるという。クォン教授は「北が低高度で飛行する新型4種セットを一般ミサイルと同時に撃つ可能性がある」と述べた。その場合、一定高度以上の探知に合わせさられているパトリオットとTHAADレーダーが逃す可能性がある。


2016-17年に集中的に試験発射したスカッドERと超精密誘導ミサイルのKN-18も大きな脅威だ。北朝鮮は当時、黄海道(ファンヘド)の高速道路からスカッドER3発と4発を発射した。発射されたミサイルは1000キロほど飛行して同じ海域に落ちた。2017年5月に発射した超精密弾道ミサイルは450キロ飛行し、命中誤差がわずか7メートルだった。専門家は北朝鮮はスカッドERと超精密弾道ミサイルを米国の空母と増援戦力に対する打撃用とみている。中国の空母打撃用ミサイル東風-21Dと似ている。また北朝鮮が10月にバージ船から発射した北極星3型はゲームチェンジャーとなる。潜水艦用ミサイル(SLBM)の北極星-3型は核弾頭が基本だ。北朝鮮が3000トン級潜水艦に搭載して太平洋に抜ければ、グアムとハワイ、米本土が危機を迎える。SLBMは水中に隠した反撃用核戦力であり、米国の核対応の隙を狙う。

トランプ大統領の「軍事オプション」使用と北朝鮮の「武力正面対抗」談話は年末の韓半島の安保危機をさらに高めている。北朝鮮非核化の希望はほとんどない。解氷よりも軍事衝突の可能性がはるかに高い。北朝鮮は韓国を核で脅しながら、市場かく乱と海外投資家撤収、連邦制統一受け入れ強要、在韓米軍撤収などを図るという(国民大政治大学院の朴徽洛教授)。このため政府は発生し得るいくつかの状況を想定して徹底的に準備する必要がある。ところがなぜか政府は信頼することができない。


<Mr.ミリタリー>米朝衝突様相で金正恩委員長が信じるのはミサイル(1)

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