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BTS所属事務所、芸能事務所営業利益1位…伝統的な3強体制壊し急成長

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

先月米LAで開かれたグラミー授賞式に参加した防弾少年団(写真=BigHitエンターテインメント)

防弾少年団(BTS)の波及効果はどこまでなのか。BTSの所属会社BigHitエンターテインメントは昨年の営業利益基準でSM・YG・JYPエンターテインメントを抜いて1位になった。2017年に続き2年連続営業利益1位を記録し、過去20余年間エンターテインメント業界をけん引してきた伝統的な3強体制を破ってしまった。売り上げだけでなく資産と資本とも2倍以上に増えるなど急激な成長を見せた。

19日に公示した監査報告書によるとBigHitは昨年売上額2142億ウォン(約208億円)、営業利益641億ウォンを記録した。それぞれ前年同期比132%、97%増加した数値だ。同期間の3社の連結基準営業利益SM477億ウォン、JYP287億ウォン、YG94億ウォンをはるかに上回った。

売上げ比営業利益率を見ると格差はより克明にあらわれる。SMは昨年6122億ウォンを稼ぎ売上額基準では断然1位だが営業利益率は8%だ。売上額が前年比18.3%下がり2858億ウォンを記録したYGの営業利益率は3%に過ぎない。一方、BigHitの売り上げ規模は両社より小さいものの営業利益率は30%に及んだ。JYPも1248億ウォンの売り上げ規模で営業利益率23%を記録し実利を得た。


BigHitは上場企業ではない。2017年から実績を発表している理由は資産あるいは売り上げが500億ウォンを越える会社を対象にする規定(株式会社などの外部監査に関する法律)に従ったものだ。BigHitの昨年資産と資本はそれぞれ1497億ウォンと914億ウォンで前年比それぞれ145%、125%増加した。

2005年設立以来、このように最高実績を記録したBigHitはことしもその記録を更新するものと見られる。BTSが昨年ガオンチャート基準で合計515万枚のアルバムを販売し、「LOVE YOURSELF」ワールドツアーで観客81万人を動員し実績を牽引したのに続きことしも本格的な活動を始める前から新記録を塗り替えているためだ。

来月12日に発売予定のニュー・アルバム『MAP OF THE SOUL:PERSONA』の予約注文量は268万枚を越えた。2017年ビルボード・ミュージック・アワードを皮切りに昨年のアメリカン・ミュージック・アワード、ことしのグラミー・アワードの米国3大授賞式に参加したBTSはニュー・アルバムのカムバックの舞台も米NBC放送の『Saturday Night Live(SNL)』に出演する計画だ。5月に始まるワールドツアー「SPEAK YOURSELF」は最小5万席以上のスタジアムのみで行われ、昨年より大きな規模を誇る。

今月デビューした5人組のボーイズグループ「TOMORROW X TOGETHER(TXT/トゥモロー・バイ・トゥギャザー)」もBTS効果を十分に享受している。同じBigHit所属で「防弾少年団の弟グループ」として知られたTXTは世界44カ国および地域のiTunes(アイチューンズ)「トップ・アルバム」チャート1位を占めたのに続き、米アルバム・チャート「ビルボード200」の140位に入った。デビューアルバムでは異例の記録だ。

新事業投資も活発だ。BigHitは51億ウォンを出資し100%子会社のプラットホーム業者BNXを設立したのに続き、5000万ウォンを投資し出版業者ビオリジンを設立した。レコードと公演の他に収益モデルを多角化するためのものと見られる。

他の会社と合作したプロジェクトも巡航中だ。ネットマーブルは上半期にシネマティク・ゲーム「BTSワールド」の発売を準備中だ。直接製作した映像や写真をベースに進めるシミュレーションゲームで、今まで発売されたゲームと差別化する戦略だ。来年はCJ ENMと合作した企画会社Beliftから新人をデビューさせる計画だ。BigHitパン・シヒョク代表が総括プロデューサーを担い、今月末からオーディションを行う。

BigHitの価値も急騰している。BigHitがKOSDAQ(コスダック)に上場すれば時価総額が少なくとも2兆ウォンを越えるという見通しも出ている。ハナ金融投資のイ・ギフン研究員は「ことし予定された防弾少年団の活動とIP売り上げを考え合わせれば保守的に仮定してもBigHitの2019年売上額は3300億ウォン、営業利益は900億ウォン、純利益は700億ウォンに及ぶものと見られる」と見通した。このようなことしの予想純利益700億ウォンにグローバル企業基準株価収益比率(PER)の30~40倍を適用すれば時価総額は2兆1000億ウォンから2兆8000億ウォンの間になるだろうという計算だ。

昨年4月の時点でも8000億ウォン台と評価されたBigHitの企業価値が1年間で約2~3倍上昇したのだ。当時ネットマーブルは2014億ウォンを投資し、BigHitの株を25.22%買い入れたことで2大株主に上がった。続いて昨年10月には私募投資ファンド(PEF)運用会社スティック・インベストメントが1040億ウォンを投資して12.24%の株を確保し、3大株主になった。

最大株主は全体176万株中76万株(43.06%)を所有するパン・シヒョク代表だ。昨年3月に公示された167万株中85万株(50.88%)より7.82%少ない。韓国経済紙は25日「パン・シヒョク代表がBigHit持株7.82%を売却し、約650億ウォンの現金を手にしたものと推定される」と報じたがBigHitは「これは事実と違う。具体的な内容は確認できない」と明らかにした。

BigHitは「現在としては上場計画はない」という立場だ。相次ぐ投資により余力が充分であるため進行中の事業に集中するものと見られる。エンターテインメント企画会社の時価総額は2012年7月にSMが初めて1兆ウォンを突破したのに続きYG(2012年10月)、JYP(2018年8月)も順に後に続いた。しかし、現在まで1兆ウォン台を維持しているのはJYP1社だけだ。3社はそれぞれ少女時代、PSY(サイ)、TWICE(トゥワイス)などの善戦に勢いを得て最高値を達成したが安定的維持が容易ではないためだ。SMとYGの時価総額は25日基準でそれぞれ8773億ウォン、6456億ウォンだ。



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