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「一晩で2700万ウォン」 芸能人売春をあっ旋した韓国企画会社代表に実刑

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

芸能人らの売春を資産家にあっ旋していた芸能事務所代表らに実刑が下された。

昨年、「遠征売春」で韓国芸能界を大きく騒がせた有名女性芸能人の売春をあっ旋した芸能事務所代表に対する実刑が確定した。

最高裁判所3部(主審クォン・スンイル最高裁判事)は30日、売春処罰法違反(売春あっ旋)容疑で拘束起訴された芸能事務所代表のK被告(43)に懲役1年8月・罰金2000万ウォン(約197万円)・追徴金1200万ウォンを言い渡す原審判決を確定した。K被告と同じ容疑で起訴された同社取締役のP被告(35)にも懲役1年・罰金1000万ウォンを言い渡す原審を確定した。

判決文などによると、K被告は自身の金銭関係などを口実に売春をあっ旋した。2015年3月ごろから知り合いの女性芸能人チェさんに貸した金を返済しろと迫り、米国に住む韓国人資産家との売春をすすめた。チェさんはK被告の圧迫を断ることができず、米ロサンゼルスに行って紹介された男性と性関係を持ち、2万5000ドル(約2700万ウォン)を受け取った。


K被告らの犯行はその後も続いた。2015年5月、自身の会社投資家が投資金を返すよう督促すると、今度は芸能界入りを希望している一般人イさんら2人を利用した。K被告はイさんらに「米国で男性資産家と性関係を結べば金をたくさんもらえる。1回につき500万ウォンもらえる」とそそのかした。これに応じたイさんらは米国に行ってこの資産家と性関係を結んだ後、2万3000ドル(約2500万ウォン)を花代として受け取った。また、2カ月後にはソウルに住むある資産家から1500万ウォンを受け取って売春をあっ旋したこともある。

裁判所は、これらの売春あっ旋行為が反復的で故意的であるため「営業」にあたると判断した。2審裁判所は「経済的に厳しい芸能人や芸能界に憧れる一般人を男性資産家に紹介して代価を受け取る行為を繰り返し、女性の性を商品化したことは社会的害悪が大きい」と指摘した。

遠征売春問題は昨年、韓国芸能界で大騒動となっていた。売春に加担した芸能人の名前が公開されたことで、同名で別人の芸能人がいわれのない被害を受けた。証券街情報誌、いわゆる「チラシ」を通じて未確認のデマが広がった。

ミスコリア出身の女優チェ・ウンギョン(芸名スン・ヒョビン)さんが代表的な被害者だ。あるインターネットメディア記者がチェさんの名前が記された「チラシ」を見て記事を書いたため、突然、見に覚えのない「売春芸能人」の烙印を押されてしまった。チェさんはこの記者を相手に訴訟を起こし、裁判所は記者に対して懲役6月を言い渡し拘束する異例の事態となった。

その他にも人気女優やアイドル歌手など数人もこのデマに巻き込まれた。一部芸能人は「虚偽事実を流布し、伝播する人に対して善処や合意なく法的手続きを踏む」とし、強硬対応の立場を表明した。



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