昨年の韓国ビール市場の規模は２兆６６５０億ウォン（約２６１４億円）。そのうち輸入ビールが８．４％を占める。２０１１年以後、年平均輸入量が３０．５％、輸入額が２４．８％増加している。特に日本ビールは２０１０年に市場占有率１位（輸入対象国基準）を占めて以来不動の１位を守っている。韓国農水産食品流通公社（ａＴ）の輸出入統計によるとアサヒ・サッポロ・キリン・サントリーなど日本製が全体の２７．１％（４万６２４４トン）を占める。

日本大企業ビールは韓国と同様ピルスナー系、すなわちラガースタイルが主をなす。それでもブランド別に多様な価格と味を包括する。ホップの熟成期間を増やして深みを加えるヱビスやサントリー・ザ・プレミアム・モルツなどは「プレミアム・ビール」と呼ばれる。クラフトビール業者「アメージング・ブルワリー」のキム・テギョン代表は「キリンから出ているビールの種類だけで５０～６０種類に及ぶほどスペクトラムが多彩だ」と話した。

このような多様性の原因の１つが従量税だ。アルコール度数により税金を別に課す日本はビールの場合、３５０ミリリットルの缶を基準に７７円を一括課税する。より良い原料を使ったり差別化したパッケージにしても別途の税金負担がないということだ。ソウルベンチャー大学院大学のチョン・チョル教授（融合産業学）は「原価に対する税負担を減らすことになれば品質向上のための高級化投資が円滑になる可能性がある」と説明した。