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大型株の現代車も揺れる…銘柄型ELS、次々と損失(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

現代車株価の推移

「現代車ELSで損失が出るとは全く思っていなかった」。ソウル松坡区に住む会社員イ・ギユンさん(33、仮名)は最近、現代自動車の株価を毎日チェックしている。株式投資はしていないが、昨年秋に加入した株価連動証券(ELS)のためだ。この商品は現代車の株価が基準価格の60%以下に落ちなければ年10%近い収益が出る。

加入当時、現代車の株価は25万ウォン(約2万6000円)台後半だった。イさんは現代車の実績が堅調で、時価総額2位の大型株であるだけに、株価は大きく落ちないと考えた。証券会社の職員も「現代車のような大型株が40%以上落ちる可能性はほとんどない。それほどの危機なら、どの資産にお金を置いても無事ではない」と説明した。ところが9月から、そのまさかが現実となる可能性が出てきた。韓国電力の敷地を高く買い取ったという評価と円安のため現代車の株価が下降線を描き、イさんのELSは5日の終値(15万1000ウォン)基準で元金損失発生区間(ノックイン(Knock in)区間)に入った。

今年に入って株式市場が急騰落を繰り返し、銘柄型ELSが次々と損失を出している。その余波は代表株である現代車にまで押し寄せた。サムスン・韓国投資・KDB大宇証券は4日、「一部のELSが損失発生区間まで下落し、満期時に損失が発生する可能性がある」と公示した。現代車の株価が25万8500-26万4500ウォンの時に設定されたこれらELSは、15万8700ウォン以下からノックイン区間に入る。ELSがノックイン区間の下に一度でも落ちれば、満期時に株価が一定レベルを回復できない場合、損失が発生する。


ELSとは特定の株式に連動して収益率が決定される派生商品。普通、株価が40-60%以上落ちなければ5-10%の収益を出せる。このため昨年42兆ウォンだったELS発行額は今年10月までに54兆ウォンに増えた。株式市場と経済状況が安定している状況でELSは安定した収益を出す。しかし最近のように大型株が揺れる状況では大きな損失を出すこともある。

銘柄型ELSの全盛期は2010-2011年だった。自動車・化学・石油業種を中心に株価が上昇し、KOSPI(韓国総合株価指数)は過去最高値となった。当時、株価が基準価格の55-60%以下に落ちなければ収益が生じる商品が多かった。しかしバブルが消え、企業の実績が悪化し、銘柄型ELSの悪夢が始まった。特に2011年に設定された石油・造船株ELSが次々と満期を迎えた今年、損失が大きかった。このため最近ELSの解約が急増している。大きな損失を懸念した投資家は5-10%の手数料を負担しても解約している。ある大手証券会社の場合、9月に50億ウォンだった解約が10月には200億ウォンを超えた。韓国投信運用のキム・ビョンギュ・ソリューション本部常務は「ELSは収益率は決まっているが、損失がどれほど出るかは予測が不可能な商品」と説明した。今年償還された銘柄型ELSの中にはSTXと韓進海運を基礎資産にする商品が最も大きな損失(-45.97%)を出した。3年投資して元金の半分しか戻ってこなかったのだ。



大型株の現代車も揺れる…銘柄型ELS、次々と損失(2)

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