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韓国の空港で起きている現代版“姥捨て山”

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
国籍を問わない現代版“姥捨て山”が韓国の空港で起きているとJTBCが24日に報道した。

JTBCの報道によると、家族から捨てられ空港内で行くあてもない状況になった人は1人や2人ではない。彼らの状況を見ると、映画『ターミナル』はあまりにもロマンチックだ。

23日夜、仁川(インチョン)空港地下1階広場。カートを引っ張る高齢の外国人女性の姿があった。ある場所に座ると食事をし、すぐに眠りについた。


昨年末に韓国に入国したこの女性は、これまで空港内の免税区域を転々としていたが、正式に入国手続きを踏んだ後は住みかを待合室側に移した。寒くないかという記者の質問に、「祈祷室で寝てトイレで洗っているので大丈夫です」と淡々と話す。

この女性の国籍はドイツ。韓国の居住権はなく、3カ月後には出国しなければならないが経済力がない。厳しい事情を知った空港側は、スイスに住む子どもたちを探し出し連絡を取ったが、自分たちは知らないことだとして連絡を断った。

韓国の空港で欧州版姥捨て山が起きているのだ。

63歳の韓国人女性もいる。20年間にわたり米国で移民生活をしていたが、昨年8月に息子に会いに韓国に来てこうした状況になった。

女性は、「息子と娘が米国にいます。娘から電話がきて、兄さんが韓国に行ったから韓国に行かなければならないと。息子を探さなければなりません」と話した。

長期にわたる外での生活に疲れた様子の女性。彼女は息子への思いから涙声で、「息子が母の顔とわからないほど顔が傷ついて… 5日も6日も食べられず…」と話を続けることができなかった。

この空港にはこうした境遇の人たちがもっといるという。ときめきと出会いの場所である空港が、彼らには子どもたちに捨てられ投げ出された生き別れの場所となっている。



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