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【社説】深刻な韓国社会指導層の性的逸脱

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
著名な人権運動家の高恩泰(コ・ウンテ)中部大学教授が20代の女性にセクハラをし、波紋が広がっている。高教授は国際人権団体「国際アムネスティ」の最初の韓国人国際執行委員を務めた人物だ。ある女性ネットユーザーは高教授の講義に感動し、カカオトークで連絡していたところ、高教授からセクハラを受けたと主張した。高教授が裸の写真を送ってほしいとし、変態的な関係を結びたいと伝えてきたと、この女性は明らかにした。波紋が広がると、国際アムネスティは高教授を懲戒すると明らかにした。表では人権保護を叫んできた知識人が、裏では女性を相手に常識はずれの言語暴力を加えたというのは、韓国社会の歪んだ性意識の断面だ。

私たちはある建設会社の“性接待”ゲートに連日、驚いている。性接待を受けたとされる人たちの中には高位公職者、監査機関の幹部、大学病院長などの名前が挙がっている。この人たちがポルノ映画に出てくるような乱交パーティーをしたという報道は、一般市民をぼう然とさせる。こうした中で高教授の非倫理的な行為は、社会指導層に蔓延した歪んだ性文化を改めて見せている。

最近の逸脱行為は韓国社会が受け入れられる性意識の程度を大きく超える醜聞だ。権力・お金・権威を前面に出して異性を抑圧したり、美風良俗をじゅうりんする暴力的な行為だ。恥ずかしく嘆かわしいだけでなく、社会の根幹を脅かす反社会的な性格も帯びている。模範を示すべき指導層の妄動は、韓国社会に残っている前近代的なセクハラ・性暴行の風潮をあおるという点でその深刻性は大きい。


誤った性文化は時代錯誤的な認識から始まる。性の役割と性逸脱の基準が急激に変わったが、一部の指導層の認識は過去の家父長的な文化、売春が許された世の中にとどまっている。覚醒しなければ、常に恥と刑事処罰を覚悟しなければならない時代だ。高教授からセクハラを受けたという被害女性は「高恩泰氏、私と同じ年ごろの子どもがいますよね。私にそういうことを言ってもよいのでしょうか」と尋ねたという。社会指導層は自省しながら健全な性意識と価値観を持つよう常に努力しなければならない。



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