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韓国の軽自動車シェア、通貨危機以来最高…不況・原油高が理由

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国GMの「シボレー・スパーク」、起亜(キア)の「モーニング」、メルセデスベンツの「スマート」(写真=左から)。

景気後退、原油高が続く中、軽自動車が第2の全盛期を迎えている。起亜(キア)の「モーニング」「レイ」、韓国GMの「シボレー・スパーク」の韓国産軽自動車3種の5月の販売台数は1万8376台で、前年同月比21.2%増えた。3月から3カ月連続で1万8000台以上売れた。「モーニング」は8000台ずつ、「スパーク」は6000台ずつ売れている。今年1-5月の韓国産乗用車販売台数全体の15.7%で、これは通貨危機当時の98年(27.6%)以来最も高い。グローバル金融危機が襲った08年(14%)より高い。

起亜車清潭洞(チョンダムドン)支店のナ・ウォンホ・チーム長は「今年に入ってから販売台数の30%以上がモーニングとレイ」とし「相談しに来る顧客は車の価格とともに各種の優遇に関心がある」と伝えた。軽自動車を購入する場合、取得税のほか、自動車税にかかる特別消費税と教育税が免除される。高速道路・トンネル通行料と公用駐車場利用料も50%割引となる。

キム・ヨンテ韓国自動車産業協会部長は「企業の性能・デザイン競争も軽自動車の人気につながっている」と説明した。モーニングは昨年末、世界3大デザイン賞の一つ、「2012iFデザイン賞」で本賞を受賞した。韓国GMは昨年、女性をターゲットにしたピンク色モデルを出し、人気を集めた。同社のイ・ギョンエ・マーケティング本部長は「今年もタトゥーエディション、ストライプエディションなど若年層を狙ったデザインを出す」と伝えた。


軽自動車にダブー視されてきた高級オプションも次々と登場している。モーニングには電動サイドミラー、自動料金徴収システムを追加できる。競争が激しくなり、アフターサービスも向上した。韓国GMのスパークの場合、3年間は消耗品を無償交換し、5年・10万キロ無償品質保証に7年間・24時間緊急出動サービスを提供する。起亜車も今年に入ってモーニングの無償保証修理期間を3年・6万キロから5年・10万キロに増やした。

輸入軽自動車もこの人気に便乗する雰囲気だ。メルセデスベンツの軽自動車ブランド「スマート」の販売台数は08年の80台から昨年は170台に増えた。最近この車を購入したチェ・ジェギョンさん(37、レストラン経営)は「燃費と各種恩恵は維持費負担を減らす効果があり、外国車ではあるが新車を購入する際に必要な取得・登録税が免除され、初期購入負担が減るのが決定的な理由になった」と話した。この車の価格は国産中型車並みだが、燃費は23.3-30.3キロと優れている。

◇韓国の軽自動車=排気量1000cc未満の車。08年1月以前は排気量800cc未満だった。韓国産軽自動車の誕生は省エネ次元で政府が構想した国民車プロジェクトから始まった。91年に大宇(デウ)自動車の「ティコ」に続き、現代(ヒョンデ)車「アトス」(97年)、起亜車「ビスト」(98年)が登場した。「ティコ」の後継者の「マティス」は通貨危機当時の98年に発売され、ヒットした。現在、起亜車の「モーニング」「レイ」、韓国GMの「スパーク」が生産・販売されている。



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