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【コラム】今日の任天堂を作ったオタク精神(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
現在身を置いている日本の事務機器専門会社の京セラミタも最上の製品開発のために風変わりな実験を続ける。プリンター複合機の騒音を1デシベル減らすためにドラムなど内部装置や外装材を数えきれないほど交替し、無音響室で数万回の実験を続ける。

オタクの美徳は競争に埋没せず小さな分野でも努力を持続し、結局「最高」を見つけ出すというところにある。このような人が増えるほど多様な「源泉技術」が社会に生じることになる。

源泉技術確保は韓国社会が解決しなくてはならない宿題だ。特にソフトウェアの重要性が台頭しているいま、企業だけでなく政府レベルでも創意的で多様なコンテンツに対し苦心しているが容易には改善されないでいる。問題を解決するためには自発的な没入が最も重要だが、最近の韓国社会を見ると好きなことにはまる若者を探すのは難しい。何かにはまっても生計をあきらめたり社会と隔離され1人で過ごす場合が多い。勉強する期間が長い理工系や純粋学問に対する忌避現象は深刻化し、だれもが望む場所で似たような方式で競争だけを繰り返す場合が多い。このような状況では源泉技術を持った肯定的なオタクが生まれることも、生き残ることも難しい。


不狂不及、狂ってこそ境地に至るという言葉がある。個人の楽しい没入を認めこれを応援することができる社会的土壌が切実な時だ。

金光旭(キム・グァンウク)韓国京セラミタ社長



【コラム】今日の任天堂を作ったオタク精神(1)

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