陸軍本部と韓南（ハンナム）大が９日、大田市（テジョンシ）で「民・軍兼用情報保護ワークショップ」を開いた。国家情報院など関係者がネットワーク保護装備を試演している。

３日連続でネットワークをまひさせているＤＤｏＳ（分散サービス妨害）攻撃の背後として国家情報院が推定した北朝鮮は、中国のサイバー戦術の影響を受けている。

中国は９０年代半ばから正規の軍事力では米国に対抗できないと判断し、非対称戦争の点穴（急所）戦争方式を選択した。弱い相手に強いものを対敵させて弱点を攻撃するという戦略だ。大規模な先端戦力で構成された米軍の急所を攻撃し、まひさせた後、戦況を逆転させるということだ。


中国が考える‘点穴’戦争の手段のうち核心的な方法はサイバー戦争だ。情報化された先端戦力に脆弱な中国は、米国が遂行した湾岸戦争（１９９１年）とコソボ戦争（１９９９年）を観戦しながら、米軍の最も脆弱な部分をネットワークと判断した。

米軍は軍事力を指揮統制自動化体制（Ｃ４Ｉ：Ｃｏｍｍａｎｄ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ　Ｃｏｍｐｕｔｅｒ　ａｎｄ　Ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｃｅ）と連動させて集中することで戦闘を効果的に遂行した。したがって中国は有事の際、米軍のネットワークをまひさせるのが急務だと看破したという。

中国国防大学は９７年、サイバー戦争と関連した点穴戦略を「電子（サイバー）攻撃の重点を電子システムの弱点と急所部位に置き、点穴を突いて全体をまひさせることで、最大の作戦効果を追求する」と整理した。

中国軍と強い関係を持つ北朝鮮軍も先端武器を持った先進軍事力に対応する方法としてこうしたサイバー戦争をベンチマーキングしたと、軍当局者は伝えた。韓国軍も米軍と似ていると判断し、中国式の点穴戦術を発展させたという分析だ。

北朝鮮は特に０１年のアフガニスタン戦争、０３年のイラク戦争を見て、サイバー戦争に拍車を加えたという。米国は指揮統制自動化体制を利用し、少数の軍事力で北朝鮮より強力だった過去のイラク軍を４週間で降伏させた。

北朝鮮がミサイル発射に続く対南挑発として今回のサイバーテロを敢行したのが事実なら、こうした点穴戦争力を誇示したものとも解釈される。国防部が来年１月１日付で情報保護司令部を急いで設置するのも、北朝鮮のこうした動きを把握したからだ。

◇中国のサイバー戦法＝中国軍が使うサイバー戦術は前饋潜伏法（戦争勃発前にウイルスを敵のコンピューターに潜伏・隠蔽）、臨機預置法（戦争前日にウイルスを敵のコンピューターや武器に装着）、間接攻撃法（ウイルスを電源・出力・温度制御システムなど補助システムに侵入）、接口輸入法（コンピューターインターフェースを通してウイルス侵入後に本システムに拡散）、探測攻撃法（工場でコンピューターを生産する時に発生する磁場を活用してウイルスを侵入させたり間接磁場を作ってコンピューターを混乱させる）などさまざまだ。



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