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【グローバルアイ】日本の坊ちゃん政治と凄絶ドラマ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
森友学園問題。安倍晋三首相を少しずつ崖っぷちに追い込んでいる事件だ。森友学園が小学校の敷地として国有地を格安で購入したのが「発端」、安倍首相夫妻の関与疑惑がふくらんだのが「展開」、疑惑を深める部分を財務省が関連文書から削除したことが明るみに出てドラマは「ピーク」を迎えた。残りは結末だ。

和田政宗自民党議員=あなたは民主党政権当時、野田首相の秘書官だった。安倍政権をおとしめるために、意図的に変な答弁をしているんじゃないか。

太田充財務省理財局長=いくら何でも、そんなつもりは全くありません。それはいくら何でも…。


数日前に参議院であった対話だ。官僚の答弁が気に入らず、議員は暴言で責めた。官僚は首を横に振りながら「いくら何でも…」を連発した。

安倍首相と麻生太郎財務相も同じだ。自分と夫人が関与した疑惑を受ける当事者、文書改ざん主体の財務省の最高責任者だ。しかし2人とも目も動かすことなく責任を官僚に押しつける。元首相(岸信介、吉田茂)を祖父とする2人は下人に対する坊ちゃんのように大胆だ。官僚の上に君臨する政治家、彼らが握った人事権、出世のために地を這う官僚の「忖度」、その鎖が作る矛盾と不条理が毎日のように確認される。

圧巻は「傍若無人のアイコン」麻生財務相だ。彼の特技は暴言だ。最近の国会追及過程で麻生財務相は事件の中心にいる佐川宣寿前国税庁長官をずっと呼び捨てにしていた。佐川氏は国有地売買契約当時の財務省担当局長であり、その後は国税庁長官になったが、文書改ざん波紋で辞任した。麻生財務相は国会で彼を「佐川元局長」「佐川前長官」でなく「佐川」と呼んだ。野党は「呼び捨てにする行為は佐川氏をおとしめ、責任が全てある印象を与えるのではないか」という公式質問書を政府に送った。すると日本政府は「麻生財務相は普段から部下職員に敬称をつけない。問題はない」というコメディーのような答弁書を閣議で決めた。

最近日本で尊敬される大物政治家があまり輩出されていないのは、人生よりも政治を先に学び、人になる前に政治を誤って学んだ政治家の影響もあるだろう。「日本政治の伝統は~お前たちが知らないからそうだ」と言い張れば、話す言葉はないが。

実力も品格も歴代最悪レベルという韓国の保守政治家の数人にも反面教師になりそうだ。

ソ・スンウク/日本支社長



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