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<平昌五輪まであと2年>無表情の下に秘めた熱い夢…ショートトラックのチェ・ミンジョン

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

「氷の女王」チェ・ミンジョンは「愛嬌がない方」と言った。かわいいポーズで撮影した後も「鳥肌が立ちそう」と照れた。

2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)が2年後に迫った。国内で開催される五輪で韓国の最も確実な金メダル候補は女子ショートトラックのエース、チェ・ミンジョン(18)だ。昨年のショートトラック世界選手権で優勝した彼女は「氷の女王」と呼ばれている。感情が表れない無表情な顔で相手選手を抜く姿からだ。競技場の外でもチェ・ミンジョンは感情をあまり表わさない。最近、泰陵(テルン)選手村でインタビューをした時もそうだった。分厚いフレームの眼鏡をかけて表情を変えずに淡々と平昌五輪への覚悟を語った。

ショートトラックは韓国が冬季五輪で最も多くの金メダルを獲得する種目だ。2014ソチ五輪まで韓国が獲得した26個の冬季五輪金メダルのうち21個がショートトラックで生まれた。2年後の平昌五輪でも韓国はショートトラックに大きな期待をかける。特にチェ・ミンジョン-シム・ソクヒ(19、セファ女子校)の2人が率いる韓国女子代表は金メダルが最も有力と評価されている。チェ・ミンジョンは7日、独ドレスデンで開催されたワールドカップ(W杯)第5戦の1500メートルで優勝し、第1回の1000メートルを含めてW杯5大会連続で金メダルを獲得した。

チェ・ミンジョンとシム・ソクヒの競技スタイルは正反対だ。シム・ソクヒは175センチの身長から出るパワーを生かし、先頭でコースを守って相手を牽制する。若いが、競技運営能力も優れている。162センチのチェ・ミンジョンは爆発的なスパートで相手を追い越すのが武器だ。特に追い越すのが難しい外側から相手を簡単に抜いていく。このため韓国選手が相対的に弱い500メートルでも強さを見せる。チェ・ミンジョンは「他の人は外側の追い越しが難しいというが、私は内側より外側がはるかにやりやすい。体のコンタクトが弱いので、後ろから追い越すのがいい。練習する時もラストスパートに集中している」と説明した。


チェ・ミンジョンがスケートを始めたのは6歳の時だ。父が冬休みに趣味としてスケートを勧めたが、これが選手になるきっかけとなった。チェ・ミンジョンは「このように選手生活まですることになるとは思っていなかった。親が私をサポートするために苦労してきた」と話した。

チェ・ミンジョンは「氷の女王」らしくスケートだけに集中するタイプだ。スケートのほかには特に趣味もない。ほかの10代の少女とは違い、芸能人にも関心がない。人気アイドルグループ「EXO(エクソ)」のメンバーを一人も知らないと語った。唯一の趣味でありストレス解消法は読書だ。最近読んだ本はフランスの作家ギョーム・ミョッソの小説『今が瞬間(L’instant present)』だ。チェ・ミンジョンは「テレビや音楽は好きでない。本を読めば疲れがとれる」と話した。性格も几帳面だ。練習の内容を毎晩、日誌に書いている。

チェ・ミンジョンにとって平昌五輪は夢の舞台だ。10年前の2006年トリノ五輪でチン・ソンユ(28)が3冠王になるのを見てから、彼女はより熱心に練習に励んだ。2年後の平昌五輪で表彰台の一番高いところに立って愛国歌を歌うのが彼女の夢だ。昨年末はシム・ソクヒとともに江陵(カンヌン)を訪問し、建設中の平昌五輪のショートトラック競技場周辺を見回った。彼女は最近、右手に五輪マークが入った指輪をしている。怠けそうになれば気持ちを引き締めるためだ。

チェ・ミンジョンは「江陵に行ってきた後、目標がさらに明確になった。平昌五輪で好成績を出して、ショートトラックといえばチェ・ミンジョンが思い浮かぶようにしたい」と語った。



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