朴槿恵（パク・クネ）政権で与党だった自由韓国党（セヌリ党から改称）が「正しい政党」から離党した議員１３人と無所属の鄭甲潤（チョン・ガプユン）議員の１４人を復党させ、親朴派中心人物に対する懲戒を解除することにした。大統領候補である洪準杓（ホン・ジュンピョ）候補の指示にともなう措置だ。

李チョル雨（イ・チョルウ）事務総長は６日に党事務所で記者会見を行い、「洪候補の特別指示により自由韓国党の大統領選挙勝利と保守大統合のため再入党申請者の一括復党、懲戒解除を決めた」と明らかにした。

「正しい政党」から離党した１３人の議員と自治体首長、広域議員ら５６人が復党することになった。また、親朴派の核心である徐清源（ソ・チョンウォン）、崔ギョン煥（チェ・ギョンファン）、尹相ヒョン（ユン・サンヒョン）議員に下された党員権停止の懲戒は解除され、李完九（イ・ワング）前院内代表も党員権を回復した。裁判を受けている李完永（イ・ワンヨン）、権錫昌（クォン・ソクチャン）議員らに対する懲戒は効力停止された。


洪候補のこうした措置は大統領選挙を３日後に控えて行われたもので、親朴派と非親朴派の力をすべて結集するという意図とみられる。当初洪候補は非常対策委員会会議を開いて手続きを踏むよう要求したが、党内からは選挙を控えた時期という理由で難色を示されていた。自由韓国党は非常対策委員会での議決を飛び越える根拠に党憲１０４条を挙げた。「大統領候補者は選出された日から選挙日まで選挙業務の効率的推進のために必要な範囲内で党務全般に関するすべての権限を持つ」という条項だ。

ただし朴槿恵（パク・クネ）前大統領をはじめ拘束状態である党員らの懲戒は解除されなかった。