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<Mr.ミリタリー>「旭日旗掲揚禁止」…韓日葛藤の始まり(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
長いあいだ友邦だった日本が背を向けている。昨年末、東海(トンヘ、日本名・日本海)で低空飛行した日本海上自衛隊の哨戒機に韓国海軍の駆逐艦「広開土大王」(3200トン)が火器管制レーダーを照射した。日本は韓国の艦艇が自国の哨戒機を威嚇したと主張し、韓国はこれを否認した。真実ゲームに入ったが、究明は容易でなかった。過去には大きな問題にならなかった。しかし偶然の単純事件がこのように膨らんだことには、その水面下により大きな要因が潜在している。現政権のマイウェイ式安保政策と長い反日感情のためだ。軍事外交専門家と現状況を緊急診断した。

哨戒機事件で韓日軍事関係は破局寸前だ。駐日武官を務めたクォン・テファン韓国国防外交協会長(予備役准将)は「両国軍事関係がレッドラインにある」と述べた。さらに一歩でも踏み出せば取り返しがつかなくなるほどだ。その間、独島(ドクト、日本名・竹島)・慰安婦・強制労役などの問題が浮上しても、軍事関係には特に問題がなかった。しかし今回は違う。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は先月26日、海軍作戦司令部で、日本の哨戒機がまた威嚇飛行すれば「強硬対応すべき」と指示した。海軍は鄭長官の言葉を「交戦も辞さない」と理解する。非常に危険な言葉だ。これに対し岩屋毅防衛相は先月29日、「韓国と冷却期が必要だ」と述べた。しかし「冷却期は韓日衝突を放置することだ」とクォン会長は懸念した。

両国軍事関係がこのように悪化したのは政治・安保的な理由が重なったからだ。旧日本軍慰安婦問題解消のための和解・癒やし財団の解体、日帝強制徴用に対する韓国最高裁の賠償判決は表面的な原因だ。自衛隊は昨年10月に済州(チェジュ)で開かれた海軍観艦式に関連して感情を悪化させた。当時、日本側は観艦式に参加する艦艇に日章旗と海上自衛隊旗(旭日旗)を掲揚すると伝えた。しかし韓国側は日章旗だけにこだわった。このため日本艦艇は観艦式に参加しなかった。ところが実際の観艦式では外国艦艇は国旗と海軍旗をともに掲揚した。これに対し日本は抗議した。2017年に日本防衛大学の学生を乗せた艦艇が平沢(ピョンテク)第2艦隊を訪問した当時も冷遇した。


さらに根本的な理由は別のところにある。韓国は米国のインド太平洋戦略に参加せず、中国の一帯一路に参加するという方針だ。中国を意識してのことだ。しかし米国は中国の膨張に対応して貿易戦争をしている。日本-台湾-フィリピンとつながる海上輸送路から中国が米国を追い出し、事実上、海上統制権を行使するという戦略のためだ。中国がこの輸送路を掌握すれば、米国は東アジアを失い、島国の日本の未来はどうなるか分からない。韓国も同じ状況だ。

このため米国は日本・豪州・インド・ASEANと連帯し、中国に対応する計画を進めている。米国は昨年、太平洋司令部をインド太平洋司令部に変えた。日本はこれに積極的だ。キム・ジンヒョン元第1艦隊司令官(予備役海軍少将)は「日本は海上輸送路を守ることに存亡をかけている」とし「日本が太平洋戦争を起こした理由」と述べた。ここから韓国は排除されている。このため日本は米国に続いて2番目の安保協力対象国だった韓国を最も後ろに回した。韓国と協力する必要はないという意味だ。また、北核解決過程で在韓米軍が縮小または撤収すれば、日本が北東アジアをすべて引き受けなければいけないという負担もある。



<Mr.ミリタリー>「旭日旗掲揚禁止」…�日葛藤の始まり(2)


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