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「動くミサイル基地」3千トン級潜水艦を2020年に導入=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

潜水艦「安重根」。

水の中で隠密に動く潜水艦は、だれも知らないうちに攻撃する威力的な武器だ。各国の海軍はそれで潜水艦を戦略兵器に分類する。新しい長距離ミサイルが次から次へと開発され潜水艦の大きさも日増しに大きくなっている。各国が2000トン級以上の大型潜水艦保有競争を行う理由だ。大型潜水艦は潜水艦大国であるロシアや中国、日本、欧州の一部の国だけが保有しており、このうち3000トン級はディーゼルエンジンを使う潜水艦で最も大きい規模だ。米国はここからさらに進んで、ディーゼル潜水艦を廃棄しすべて4000トン級以上の大規模原子力潜水艦を運用中だ。

韓国海軍も2020年にこのような「ロマン」を実現することになった。韓国海軍関係者は4日、「2020年から2030年まで順次3000トン級潜水艦9隻を確保するという計画が国防部を通過した。1月に設計に入った」と明らかにした。ここに投じられる予算は3兆1000億ウォン(約2727億円)。現在大宇造船海洋で韓国の技術を採用した設計と建造を引き受けた。海軍は2005年から大型潜水艦保有を推進してきたが予算などの理由で遅れていた。

「張保皐(チャンボゴ)-III」と呼ばれる3000トン級潜水艦はサイズが大きくなるだけに装着する武器や水中活動時間が大幅に増える。相手にとって脅威度が画期的に高まることになる。現在韓国軍が保有している1200トン級(209級)や1800トン級(214級)潜水艦は前部に設置された魚雷管を通じ魚雷と潜対地ミサイルを発射する。スペースの制約から小型ミサイル数発を搭載するのがすべてだ。当然射程距離が長いミサイルは搭載が不可能だ。複層構造の214級潜水艦の高さが6.2メートルであることを考慮すると、3000トン級は3階構造になる見通しだ。ミサイルを立てて発射できる垂直発射台設置が可能な10メートルを超えると予想される。


したがって3000トン級潜水艦の保有は射程距離が1000キロメートル以上の巡航ミサイル数十発を載せることができる“動くミサイル基地”を保有するという価値がある。韓国海軍も湾岸戦争やリビア戦争初期に米軍が1000キロメートル以上離れた海から数百発のミサイルで相手の戦略施設を焦土化したように、隠密な機動で大規模な打撃が可能になるのだ。

水中作戦時間も大幅に増えることになる。潜水艦の大きさは水中作戦時間と比例する。ディーゼル潜水艦は水面に浮上し空気を供給(スノーケリング)しながら発電機を回しバッテリーを充電した後で水の中で作戦を行う。相手方のソナーに見つかる騒音を最小化するためだ。現在韓国の潜水艦は一度充電した後1~2週間にわたり作戦を行っている。だが、3000トン級は水の中に一度入ると1カ月近く作戦が可能になると軍はみている。水の外に出てスノーケリングをする間に敵に露出する可能性が顕著に減り、どこに移動するのか発覚せず隠密性は大きく高まることになる。1800トン級(ロミオ級)20隻余りを保有している北朝鮮の潜水艦能力を圧倒できるようになるというのが軍の説明だ。

さらに韓国の技術で製作するという点から、この事業が成功裏に進められれば輸出の可能性も開かれるものと軍は期待している。韓国軍は1992年にドイツのHDWから209級完成品を確保し複製品を作りながら潜水艦建造技術を蓄積した。



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