世界１位の自動車部品メーカーであるドイツのボッシュが韓国市場で積極的な投資計画を明らかにした。韓国ロバートボッシュのフランク・シェーファーズ代表は３０日、「ボッシュはこの５年間に韓国で２６００億ウォン（約２８４億円）を投資した。今後も韓国で得た収入は全額を韓国市場に再投資するだろう」と明らかにした。

ボッシュは今年だけで３００億ウォンを追加で投資する。ボッシュの韓国投資額は今後も増える見通しだ。売り上げがそれだけ増えているからだ。韓国ロバートボッシュは昨年、前年より２１％増えた２兆１０００億ウォンの売り上げを記録した。

シェーファーズ代表は合弁や買収合併にも関心が高い。下半期には韓国ロバートボッシュが韓国企業のＫＣＷとともに設立した車両用ワイパーシステムを生産する合弁会社が営業を開始する。大邱（テグ）に本社を置くこの会社には７００人の社員が勤める予定だ。総投資規模は２０００億ウォンに上る。シェーファーズ代表は「機会さえあるならば有望な韓国企業を着実に買収合併するだけでなく合弁会社も設立するだろう」と明らかにした。


今年で韓国進出３０年を迎えるボッシュは世界的にもターニングポイントに立っている。自動車市場全体が既存のガソリンとディーゼル基盤の内燃機関ではない電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などに急速に再編されているためだ。ボッシュもこれに足並みを揃え自社の自動車部品技術事業部門の名称を「モビリティーソリューション部門」に変更して研究開発に拍車を加えている。

シェーファーズ代表は、「２０２５年には世界の新車の１５％が電気化されたパワートレインを備えることになるだろう。われわれも無人自動車と電気自動車、スマートカーのような多様な分野の車両に合わせたサービスを顧客に提供するために努力している」と強調した。１９９２年にボッシュに入社したシェーファーズ代表は最近までドイツ本社で経営管理と人材開発首席副社長を務めていた。

１月に韓国に赴任した彼は韓国人に対し、「高い教育水準と勤勉性だけでなく組織に対する献身など多様な徳性を広く備えているようだ。こうした長所をうまく活用すれば遠からず世界一の製造業強国になるだろう」と話した。