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欧州の景気冷え込めば韓国には中国発のショック来る恐れも(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
「英国の欧州連合(EU)離脱が世界的金融危機のように直接的な影響を与えるものではない。だが中長期的に世界の金融市場の不確実性が大きくなれば対外依存度が高い韓国経済に二次被害が続くかもしれない」。

韓国金融研究院のシン・ソンファン院長は25日の英国のEU離脱国民投票結果に対しこのように評価した。EU離脱賛成の結果が出ると韓国経済は恐怖に包まれた。株式市場の時価総額は1日で48兆ウォンが蒸発し、ウォン相場は対ドルで取引時間中に30ウォン近く急落した。実体経済、金融市場、円の3つのキーワードで韓国経済を点検した。

相当数の金融専門家は英国のEU離脱に対し、当面は実体経済に及ぼす影響は限定的だろうとみている。だが世界経済のつながりは非常に緊密で、中長期的には悪影響を与えるだろう口をそろえた。最初に中国の対EU輸出への打撃が韓国の輸出不振につながる恐れがある。建国(コングク)大学のオ・ジョングン特任教授は「昨年中国の輸出のうちEUの割合は20%水準。英国のEU離脱でEU経済が低迷すれば中国は直撃弾を受け、さらに中国に中間財を輸出する割合が大きい韓国経済に影響を及ぼしかねない」と話した。


2番目に、英国との自由貿易協定(FTA)を再び進めなければならない。2年間の猶予期間にFTAを締結できなければ輸出企業はこれまで免除された関税負担を抱え込まなければならない。LG経済研究院のカン・ソング研究委員は「再協議の結果がEUとのFTA水準より低い場合、貿易転換効果が発生し英国との貿易規模はEUとのFTA協定締結以前の100億ドル未満に減りかねない」と話した。

3番目に、韓国企業が欧州市場攻略のために橋頭堡とした英国の投資価値が消える恐れがある。韓国は法人進出、企業買収合併などで英国に103億ドルを投資した。これは欧州で経済規模が最も大きいドイツに投資した43億5000万ドルより2倍以上多い。カン研究委員は「EU離脱により不確実性が大きくなり英国の地位が落ちれば投資リスクが拡大し投資金を回収することまで考慮しなければならないかもしれない」と話した。(中央SUNDAY第485号)



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