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【社説】ロシアと日本は鉄道で連結するというが…=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
シベリア横断鉄道を日本列島と連結しようという議論が活発化している。この案が実現すればシベリア横断鉄道を韓半島(朝鮮半島)縦断鉄道と連結し「北東アジア物流中心国」へと発展しようとする韓国の戦略は事実上座礁する可能性が大きくなる。おとといの産経新聞によると、ロシアは現在ウラジオストクまでつながっているシベリア横断鉄道を、サハリンを経て北海道に伸ばす事業を日本に提案した。

ロシアと日本の鉄道連結構想は新しい話ではない。ロシアはプーチン大統領の執権以降、人口過小地域である沿海州の開発に拍車をかけてきた。このため韓国または日本とシベリア横断鉄道を連結し、沿海州を中心としたロシア極東地域開発に熱を上げている。これまで韓日両国を天秤にかけてきたロシアは、千島列島返還を要求する日本よりは国同士で敏感な利害関係のない韓国をパートナーとして好んできた。だが最近になり南北関係の冷え込みが長期化すると日本に方向を定めているとみられる。

日本は千島列島の4島を北方領土と呼んでいる。歴史的にロシアと繰り返しやりとりしてきたが太平洋戦争に敗れロシアに渡った。ロシアは領土として帰属した以上返還する意向はない。だがロシアは国際原油価格の暴落にクリミア半島併合にともなう西側の制裁により窮地に追い込まれている。外国資本に対する渇望が極に達したタイミングで日本が手を差し出すと、ロシアは千島列島に鉄道を敷く方式で前向きにこたえている。すぐには日本の要求通りに返還はしないだろうが、日本列島と連結することにより実質的な経済協力が可能なためだ。千島列島と北海道間の海峡の幅はドーバー海峡よりも少し長い42キロメートルなので経済性がカギであり技術的問題は大きくない。


こうした内心を見抜いた日本はロシアのかゆいところをかいてベッティングを強化している。先月1日にロシア経済協力担当相を新設すると今月1日には6000億円に達する大規模経済協力パッケージを出しロシアに提示した。日本の技術と運営ノウハウが優れた医療、郵便事業、港湾整備に水産物加工工場建設にいたる広範囲な経済協力メニューを含んでいる。

この案は安倍晋三首相が力を入れており、相当な推進力が後押ししている。戦争を禁じた平和憲法の改正に出た安倍首相は敗戦以降の過去の政権が果たせなかった千島列島返還を日本国民に繰り返し約束し、政府財政と外交的交渉をはじめ全方向的な努力を傾けているためだ。2カ月余り先に迫った12月15日には自身の故郷である山口にプーチン大統領を招く。温泉旅館が建ち並ぶところで日本料理や日本式の接待でプーチン大統領の心を溶かし経済協力の雰囲気を精一杯高める考えだ。

両国とも巨大な帝国を経営した大国だ。これらが自国の利害に合致してシベリア横断鉄道で手を組む瞬間、韓国は北朝鮮に遮られた北東アジアの地理的孤独となる。ロシアを通じて北朝鮮を引き出すことも難しくなる。韓国政府も井戸の外に出て行き、進行が盛んな日ロ間の密愛に対する実用的対応戦略を出す時だ。



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