今月15日、平壌の金日成広場で開かれた閲兵式で北朝鮮が開発した潜水艦弾道ミサイル(SLBM)北極星1号が中国ブランド「SINOTRUK」に載せられて登場した。(写真=中央フォト)
だが、問題のトラックは中朝合弁方式で平壌(ピョンヤン)で生産されたことが20日、確認された。北朝鮮当局が民間用として使用すると偽装して中国のトラックメーカーと契約を締結した後、合弁ラインを北朝鮮に持ち込み軍事用に転用している事実が明るみになったのだ。
金日成広場で開かれた閲兵式では北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)である「北極星1号」がトレーラに載せられて登場した。このトレーラの油類タンクと推定される部分には「SINOTRUK(中国重汽)という文字が鮮明に見える。
対北朝鮮軍事消息筋によると、SINOTRUKは北朝鮮軍部と機械工業省が生産工程をまるごと北朝鮮に持ち込もうと長い間交渉を続けてきたトラックメーカーだ。SINOTRUKの性能が優れていて、中国だけでなく北朝鮮の輸送関連機関や業者の間で高い評判を得ている点などが考慮された。実際、SINOTRUKは2014年9月に平壌で開かれた10次秋季国際商品展覧会に出品して好評を受け、コストパフォーマンスに優れているため安定した販売量を維持していることが分かった。
北朝鮮軍部と機械工業省はこのような状況を勘案してSINOTRUKの生産ラインを導入して北朝鮮内で生産することに合意し、2014年に施設の導入を終えた。
軍需・民需兼用の装備と車両は国連決議を徹底的に適用しないという点を利用して生産ラインを輸入した北朝鮮が、車両を軍需用に不法改造するのは難しくなかったという分析だ。結局、北朝鮮は生産ラインを合弁という形で輸入してトラック生産技術を備え、これを活用して軍用トラックに不法転用・生産したとみられる。
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