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米ハーバード大学教授「韓国の石炭火力発電で年間1600人が早期死亡」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国内の石炭火力発電所から出るPM2.5(微小粒子状物質)によって年間最大1600人が早期死亡しているという研究結果を米国ハーバード大学教授チームが出した。研究チームは2021年にこの数値が2800人まで増える可能性があると警告した。グリーンピース韓国事務所は4日午前、ソウル麻浦区(マポグ)の事務所で記者懇談会を開いて「沈黙の殺人者、PM2.5」という分析報告書を発表した。この席でグリーンピースは国内で初めて石炭発電所から排出されるPM2.5による早期死亡者を算出して公開した。

PM2.5は直径2.5マイクロメートル(1マイクロメートル=1000分の1ミリ以下)の微細粉じんで、工場・自動車・石炭火力発電所などから直接排出されたり、窒素酸化物や硫黄酸化物などの大気汚染物質が空気中で化学反応する時に生成されたりもする。世界保健機構(WHO)で1級の発ガン性物質に指定した。呼吸器を通じて血管まで浸透して心血管疾患も起こす。早期死亡者の分析はこの分野の権威者である米国ハーバード大のダニエル・ジェイコブ教授研究陣が直接参加してハーバード大公共保険大学院の大気モデリング方法を使って算出した。研究チームは国内の石炭火力発電所から排出されるPM2.5排出量と濃度、空気のうち2次的に生成されるPM2.5の推定量や人口密度、死亡危険データなどを活用した。また今後建設される発電所に対しては汚染防止施設の改善も勘案した。

分析の結果、国内の石炭発電所のPM2.5によって2014年基準で毎年640~1600人の韓国人が早期死亡することが明らかになった。また政府が計画中の石炭発電所が全て増設される2021年からはその数が1100~2800人に増えると予測された。これに関連して多様な排出源から出るPM2.5による国内全体の早期死亡者は2010年基準で2万3000人と推算されている。昨年、グリーンピースの分析で中国は石炭火力発電所から出るPM2.5による早期死亡者が年間26万人、インドは石炭火力発電所のPM10(粒子状物質)による早期死亡者が8万~11万5000人水準と推算されたと付け加えた。


現在韓国内では53基(2万6273メガワット規模)の石炭火力発電所が稼働中で、さらに11基(9764メガワット規模)が建設中だ。また昨年1月に政府が確定した第6次電力需給基本計画によって2021年までに13基(1万2180メガワット規模)が追加で建設される見通しだ。新しく設置される石炭火力発電所の場合は汚染が減少するだろうが、発電所の数自体が増えながら全体的には汚染排出量が増えるとグリーンピースは見通している。



米ハーバード大学教授「韓国の石炭火力発電で年間1600人が早期死亡」(2)

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