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<韓国酒を生かそう>(下)「寿司には酒」グローバル化した日本…韓食に「爆弾酒」飲む韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
しかし当初の抱負に比べて惨憺たる結果だ。海外の韓国料理店は2014年基準で1万1953店にとどまっている。2012年(1万2142店)よりむしろ減った。政府の「韓国料理店海外分布現況」資料は信頼もできない。米国内の韓国料理店は2009年から2014年まで毎年1300店と同じだ。ドイツとフランスの韓国料理店も2011年から2014年までそれぞれ130店、99店のままだ。現況把握さえしていないということだ。100億ドルに拡大するという農食品の輸出も昨年61億ドルだった。

専門家は予想された失敗だと口をそろえる。当初から韓国料理を普及させようとしただけで、韓国の食文化を外国人に伝えることができなかったからだ。さらに食文化には酒が欠かせないが、韓国には海外に出せるほどの伝統酒もない。イェ・ジョンソク漢陽(ハンヤン)大経営学科教授は「何でも海外に進出する場合はそこの需要者を満足させるべきだが、韓食はそれができなかった」として「日本が酒と寿司を結びつけて日本だけの食文化、酒文化を輸出したのとは対照的だ」と指摘した。

国内でも韓国の酒文化を作るための努力がないわけではない。伝統酒のムンベ酒をつくるムンベ酒醸造院のイ・スンヨン代表(42)は伝統酒に合う料理を探し、消費年齢層を低めるのに力を注いでいる。伝統酒が若者が好む羊肉や真牡蠣によく合うという点に着眼した。伝統酒を50-60代向けのみやげ品から女性を含む30代が気軽に楽しむことができる大衆的な酒に変えている。4年前から沙器瓶をガラス瓶に変えて伝統酒をカクテルや「オン・ザ・ロック」で飲む方法を提示している。


イ代表は「高級な韓国料理を前にして焼酎とビールを混ぜた爆弾酒を飲む姿を見れば残念だ」とし「どんな料理に伝統酒が合うのかを知らせることが酒文化の改善の開始」と話す。また「伝統酒は『注げ、飲め』という形で飲みにくいのが特徴」とし「若者が伝統酒を広く楽しむことになれば韓国の酒文化も自然に良くなるだろうと考えている」と付け加えた。

中国をはじめとするアジア市場を席巻している韓流を韓国料理と伝統酒に結びつけようという試みも必要だ。ムンベ酒のイ代表は「過去に『大長今(テジャングム)』というドラマが中国と東南アジアで旋風的な人気を呼んだが、当時、伝統酒と韓食文化を組み合わせていればはるかに効果が大きかったはず」とし「今後、韓流文化を活用する余地が大きい」と強調した。



<韓国酒を生かそう>(下)「寿司には酒」グローバル化した日本…韓食に「爆弾酒」飲む韓国(1)

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