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金正恩が誇る専用機、海外では安全性の問題で運航禁止された老朽機種(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
金正恩(キム・ジョンウン)の専用機がリニューアルしました。先月初めの白頭山(ペクトゥサン)三池淵(サムジヨン)訪問の際に初めて披露されましたが、1カ月余りぶりの大きな変身です。白い胴体に「朝鮮民主主義人民共和国」という字が大きく刻まれ、北朝鮮国旗も描かれました。米大統領専用機「エアーフォースワン」にならったようです。

今回の専用機運航は金正恩が夫人の李雪主(イ・ソルジュ)とともに空軍戦闘飛行術競技大会を参観して行われました。北朝鮮メディアは10日に金正恩夫妻が専用機から降りる様子と空軍儀仗隊閲兵シーンを大きく報道しました。行事が行われた日と場所は具体的に公開せず、「西部地区作戦飛行場」と伝えました。もちろん韓国情報当局は衛星偵察と盗聴などで9日午前に行事が開かれたことを把握していたといいます。

◇50キロメートル飛んで着陸…誇示性イベント


核心情報関係者は、「専用機の動きを追跡したが、本当におかしなことが起きた」と耳打ちしました。金正恩は平壌(ピョンヤン)中区域の執務室から北に22キロメートル離れた順安(スンアン)飛行場へ車両移動して専用機に乗り込んだといいます。専用機が着陸したところは北朝鮮空軍の核心基地であるオンチョン飛行場。ここは平壌から南西に50キロメートル離れた南浦(ナムポ)特別市に属しています。離陸するやいなや着陸準備をしなければならない短い距離なのに専用機を飛ばしたということです。当局が下した情報判断は「統治活動を誇示するためのイベント的運航」だったといいます。

金正恩としては自身も各国首脳のように専用機で動いていると見せつけたかったのかもしれません。ところが評価は期待と違いました。専用機が1963年に生産が始まった旧ソ連のイリューシンが製作したIL-62型機(一般旅客機で186人乗り)ということがわかりました。北朝鮮が公開した写真ファイルを拡大してみると胴体と翼のあちこちがはんだ付け処理され、塗料で上塗りしたことがわかります。統一部は12日、「安全性の問題で関連国際機関が海外運航を禁止させたモデル」という事実を明らかにしました。面目をつぶされた金正恩が新たな専用機の購入に乗り出すかも知れません。

◇ヨットとベンツSUVに乗りiMacを使用

最近では江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)など地方都市に行く際には米セスナの軽飛行機によく乗るというのが情報関係者の話です。車両移動時はメルセデスベンツの特殊防弾セダンを利用していましが、最近では車体が長いメルセデス「Sクラスリムジン」に変えたといいます。スポーツユーティリティ車(SUV)のメルセデス「GL-63AMG」もたびたび登場します。列車を利用した金正日(キム・ジョンイル)と異なる点です。

昨年5月の金正恩の軍部隊水産事業所訪問時は彼の専用ヨットが停泊している様子が明らかになりました。購入価格だけで80億ウォンの英国製超豪華級プリンセス「95MY」モデルです。乗馬を楽しむ金正恩の愛馬は米国原産のアパルーサです。



金正恩が誇る専用機、海外では安全性の問題で運航禁止された老朽機種(2)

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