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北朝鮮「初歩的な常識もない無礼」…韓国統一部を非難

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

昨年12月26日午前、開城板門駅で開かれた「東・西海線南北鉄道・道路連結及び現代化着工式」で南北関係者が軌道締結式をしている。(写真=共同取材団)

北朝鮮が9日、韓国統一部を「初歩的な常識もない無礼な行為」と非難した。昨年実施した南北鉄道・道路共同調査の結果を公開したことに不満を表出したのだ。

北朝鮮祖国平和統一委員会の宣伝サイト「わが民族同士」はこの日、「数カ月間も『制裁の枠』に縛られて対応できなかった南朝鮮統一部が先日、南北鉄道および道路共同調査の結果に関する報告書を公開した」と批判した。続いて「報告書には北の鉄道と道路の実態に関する内容が列挙されている」とし「これは経済協力事業における初歩的な常識もなく、相手に対する礼儀も知らない無礼なものだ」と非難した。

韓国政府が先月29日に公開したこの報告書は国会報告レベルで整理したものだ。報告書によると、西海京義線(キョンウィソン)と東海線鉄道北側区間の老朽化は列車の運行に支障があるほど深刻な状態だ。このため全般的に時速30-50キロで運行していて、特に京義線の開城-沙里院(サリウォン)区間の運行速度は時速10-20キロにしかならないと、報告書は伝えた。また(北朝鮮では)70-110年前の橋梁がそのまま使用されていて、あちこちで亀裂と破損が見つかり、精密な安全診断が必要だという結論を出した。トンネル内のコンクリート剥離、傾斜面の流失、レールと枕木の摩耗なども指摘した。


北朝鮮は韓国政府が「再調査」を口実に時間を稼ぐために「誹謗・中傷」をしたと非難した。また報告書の公開目的を明らかにすべきだと要求した。

「わが民族同士」は「(共同調査は)我々の地域に入ってスパイのように集めた資料を誹謗・中傷に利用しろといったのではない」とし「南朝鮮の統一部は鉄道・道路実態の共同調査が合意実現のためにした事業なのか、それとも『北の老朽と劣悪な実態』を世論に公開して別の目的を追求するためのものかをはっきりさせるべきだ」と要求した。

続いて「着工式でもない着工式をするだけではなく、進行しない事態を収拾する代わりに対話相手を刺激し、再調査という口実で時間を稼ごうとする不純な意図を表したことに驚かざるを得ない」とし「実際に南北協力事業に関心があるのなら、いい加減な『報告書』公開などをするのではなく、南北関係の道を阻んでいる米国に対して言うべきことを言わなければいけない」と促した。

さらに「我々は南朝鮮当局に対して本当に南北宣言を履行する意志があるかどうかを問わざるを得ない」とし「善意を不純な目的に悪用し、親米屈従的な行為を隠そうとすると、すべてが台なしになるということを忘れてはいけない」と警告した。

北朝鮮はこの日、宣伝サイトを通じて統一部の政策を批判する論評を相次いで出した。「わが民族同士」はこの日午前、「本当に現実性があるのか」と題して、「統一部が作成したという第3次南北関係発展基本計画に基づく2019年度施行計画もいかなる価値もない抜け殻にすぎない」と酷評した。



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