対馬の展望台に登って韓国の多島海より屈曲が激しいリアス式海岸の絶景を鑑賞したり、島全体に散在する観光地に行ったりする場合、厳原を抜けて車で移動しなければならない。 春・秋の釣り、夏の海水浴を楽しむために対馬を訪れる人も多い。 この場合、5-6時間の滞在時間では足りないため、現地で宿泊することになる。 しかし厳原だけを旅行する日帰り観光客には5-6時間でもかなり楽しめる。
現地では意外なところで韓国人観光客に会った。 厳原ターミナルから歴史文化資料館へ行く道の途中のハンバーガーチェーン店「モスバーガー」だ。 中へ入ると、約20人の客が番号札を持って順番を待っていた。 店内で聞こえる声はほとんど韓国語だった。 ある女性客に「なぜ日本まで来てハンバーガーを食べるのか」と尋ねたところ、「ソウル江南にチェーン店ができたが、列に並んで購入しなければいけないモスバーガーを知らないのか」と逆に問い返された。この女性は「ソウルよりここで食べるのがオリジナルの味に近いと思う」と語った。
その隣のショッピングセンター「ティアラ」にも韓国人観光客が多かった。 陳列台の前には「対馬の酒とビール」「食用油とごま油」などとハングルで表記されている。 スーパー「レッドキャベツ」の職員、末永沙織さん(25)は「一日に韓国人客が200人ほど来るが、一度の買い物の量が現地の人より多い」とし「チューハイのほろよいなど、最近の日本の人気商品に関する情報もよく知っている」と話した。 営養剤など薬品類を購入していた男性観光客(公務員)は「最近は円安になったので現地の物価も負担にならない」と話した。
対馬への観光客は初めて航路が開かれた1997年から増加を続け、08年には14万人を超えた。 2011年には東日本大震災の影響で約6万人に急減した。 しかし昨年は29万3200人と過去最多となった。
対馬日帰り観光の最も大きな魅力は安い費用だ。 一部の旅行会社では専用バスに乗って主要観光地を回る7万9000ウォンの商品も出している。 昼食・現地交通費を合わせても10万ウォンにならない。 旅行会社のある関係者は「特価商品や免税割引券(1万ウォン)をうまく利用すれば、5万ウォンほどの料金で海外旅行ができるというのが対馬旅行の最も大きな魅力」と話した。 また「対馬に初めて行く人は文化遺跡を回る人が多く、2回目からはショッピングを中心に行くケースが多い」と話した。
ショッピング中心の対馬旅行について否定的な見方もある。 対馬専門旅行会社のファン・ベクヒョン代表は「表面的な部分だけを見るため、対馬のあちこちにある私たちの民族の歴史の痕跡をそのまま通り過ぎるケースが多い」とし「マナーを守らない一部の旅行客の言行が韓国のイメージを悪化させたりもする」と話した。
厳原のマートには韓国人観光客向けに「お願い、飲食品搬入禁止」とハングルで書かれた紙があちこちに貼られている。 新鮮食品売り場の前の氷供給台には「氷が不足するので 釣り用に使用しないでください」というハングルが太字で書かれている。
韓国人観光客29万人、なぜ対馬が人気?(1)
現地では意外なところで韓国人観光客に会った。 厳原ターミナルから歴史文化資料館へ行く道の途中のハンバーガーチェーン店「モスバーガー」だ。 中へ入ると、約20人の客が番号札を持って順番を待っていた。 店内で聞こえる声はほとんど韓国語だった。 ある女性客に「なぜ日本まで来てハンバーガーを食べるのか」と尋ねたところ、「ソウル江南にチェーン店ができたが、列に並んで購入しなければいけないモスバーガーを知らないのか」と逆に問い返された。この女性は「ソウルよりここで食べるのがオリジナルの味に近いと思う」と語った。
その隣のショッピングセンター「ティアラ」にも韓国人観光客が多かった。 陳列台の前には「対馬の酒とビール」「食用油とごま油」などとハングルで表記されている。 スーパー「レッドキャベツ」の職員、末永沙織さん(25)は「一日に韓国人客が200人ほど来るが、一度の買い物の量が現地の人より多い」とし「チューハイのほろよいなど、最近の日本の人気商品に関する情報もよく知っている」と話した。 営養剤など薬品類を購入していた男性観光客(公務員)は「最近は円安になったので現地の物価も負担にならない」と話した。
対馬への観光客は初めて航路が開かれた1997年から増加を続け、08年には14万人を超えた。 2011年には東日本大震災の影響で約6万人に急減した。 しかし昨年は29万3200人と過去最多となった。
対馬日帰り観光の最も大きな魅力は安い費用だ。 一部の旅行会社では専用バスに乗って主要観光地を回る7万9000ウォンの商品も出している。 昼食・現地交通費を合わせても10万ウォンにならない。 旅行会社のある関係者は「特価商品や免税割引券(1万ウォン)をうまく利用すれば、5万ウォンほどの料金で海外旅行ができるというのが対馬旅行の最も大きな魅力」と話した。 また「対馬に初めて行く人は文化遺跡を回る人が多く、2回目からはショッピングを中心に行くケースが多い」と話した。
ショッピング中心の対馬旅行について否定的な見方もある。 対馬専門旅行会社のファン・ベクヒョン代表は「表面的な部分だけを見るため、対馬のあちこちにある私たちの民族の歴史の痕跡をそのまま通り過ぎるケースが多い」とし「マナーを守らない一部の旅行客の言行が韓国のイメージを悪化させたりもする」と話した。
厳原のマートには韓国人観光客向けに「お願い、飲食品搬入禁止」とハングルで書かれた紙があちこちに貼られている。 新鮮食品売り場の前の氷供給台には「氷が不足するので 釣り用に使用しないでください」というハングルが太字で書かれている。
韓国人観光客29万人、なぜ対馬が人気?(1)
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