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NHK交響楽団のアリラン、韓日のすき間を狭める(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

NHK交響楽団はソン・ヨルムと息を合わせたプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番で両国の和合を祈った。〔写真=錦湖(クムホ)アシアナ文化財団〕

サッカーは戦争を中断させられるというが、音楽はどうだろうか。音楽が、紛争や怒りを鎮めることができるだろうか。1日午後8時、ソウルの「芸術の殿堂」コンサートホールに集まった韓国と日本の聴衆は、長い間の不和で刺々しくなった韓日関係を少しの間だけでも忘れることができた。2時間半あまりの音楽という垣根の中で、人間として生きていく悲しみと喜びに、一つになった。8年ぶりに来韓したNHK交響楽団は、ここ数年間で両国の間に浮上した長年の葛藤を、短くも太い平和の旋律で、一瞬にして飛ばしてしまった。

この日午後7時頃から音楽会場のロビーに集まり始めた韓日の音楽愛好家たちは、音楽の女神の翼のもと国境や国籍を忘却する準備ができていた。セウォル号惨事で4月と5月を苦しみながら過ごした隣人を慰めようとNHK交響楽団は音楽会の冒頭にバッハの『G線上のアリア』を演奏した。その重厚な追悼曲が終わるとすぐに団員らは、客席と1つになって深い黙祷で犠牲者の魂をたたえた。

来年、韓日の国交正常化50周年を迎える両国は、相当長い歴史にもかかわらず、最近まで全く気楽な隣国として過ごすことができなかった。文化が立ち上がって和解の雰囲気の造成に一助となってほしいというのが、今回の音楽会を主催した錦湖(クムホ)アシアナ文化財団・中央日報と日本国際交流基金の胸中だった。安倍晋三首相は書面で送ってきた祝辞で「音楽を通じた日本と韓国の交流が、今後さらに発展して行くことを願う」と明らかにした。

NHK交響楽団のアリラン、韓日のすき間を狭める(2)

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