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1日6回もショッピング…韓国観光にいら立つ中国人観光客

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「最近になり顧客がくっきり減りました。来年はもっと深刻になるでしょう…」。

ロッテ免税店のある役員は27日、「12月だけで免税店顧客数が昨年より10%も減った」と心配した。深刻な彼の表情の後には中国の地図とともに主要拠点都市別の韓国訪問増減現況が詳細に表示されていた。

彼は「先月中国を訪問して旅行会社代表に会ったところ、各省の旅游局から5~20%ずつ中国人観光客縮小を口頭で指示されたそうだ。こうした措置が現実になれば来年1~3月期には中国人観光客がぐっと減るだろう」と懸念する。


「観光韓国」がぐらついている。上げ潮のように集まった中国人観光客で栄えた観光産業が中国の変心にはなすすべがない状況だ。中国政府は高高度防衛ミサイル(THAAD)システム配備に対する報復措置とされる中国人観光客縮小指針を否定しているが、業界では定説として受け止めている。

韓国観光公社によると先月の中国人観光客は52万人で、前年同月比で1.8%の増加にとどまった。中東呼吸器症候群(MERS)にともなう反動効果で8月の増加率は70.2%に達したが、9月は22.8%、10月は4.7%と伸びは鈍化している。全外国人観光客のうち中国人が占める割合も3年ぶりに40%を下回る39.5%に急落した。

実際に観光業界のあちこちで中国人観光客減少による打撃を受けている。26日に訪れたソウル・三清洞(サムチョンドン)一帯では、観光バスがずらりと並ぶ以前のような活力を失った。中国人観光客を対象にしたある高麗人参販売店には「廃業」の張り紙が掲げられた。「貸店舗」の張り紙をした店舗も多数見られた。

先月インドネシアから49.2%、ベトナムから38.7%増など他のアジアの観光客増加率が高まった点はまだ幸いだ。だが彼らが楽しめる観光コンテンツは大きく不足している。ショッピングにばかり頼りソウルと済州島(チェジュド)にばかり偏るのも限界だ。

先月4泊5日で韓国を訪れた32歳の中国人女性は1日で6カ所もショッピングに連れて行かれる団体観光を経験した。60代の中国人観光客は「お店を回るばかりで南山(ナムサン)も行けなかったよ。イライラした」と話した。

慶熙(キョンヒ)大学ホテル観光学科のキム・チョルウォン教授は「低価格商品を高品格に転換し、東南アジアなど多様な観光客誘致を通じた市場多角化も必要だ」と指摘した。



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