テスラのイーロン・マスク最高経営者（ＣＥＯ）が、メタのマーク・ザッカーバーグ（３９）ＣＥＯを抜いて「世界３位の富豪」の座を奪還した。最近、両社がそれぞれ今年１－３月期の業績を発表した後、テスラの株価は急騰し、メタ株価は急落したからだ。

２６日（現地時間）、ビリオネアーズ・インデックス（Ｂｉｌｌｉｏｎａｉｒｅｓ　Ｉｎｄｅｘ）によると、同日基準のザッカーバーグ氏の純資産価値は１５７０億ドル（約２５兆６２億円）で、１８４０億ドルを保有したマスク氏に３位を奪われた。

前日、メタの株価が約１１％下落し、ザッカーバーグ氏の純資産の価値が１８０億ドル減少したためだ。ザッカーバーグ氏はメタの株式３億４５００万株を保有している。その資産のほとんどがメタの株式であるため、株価の変動に大きな影響を受ける。


メタの株価が今年に入って着実に上昇したおかげで、ザッカーバーグ氏の資産が増え、今月５日マスク氏を抜いてブルームバーグ・ビリオネアーズ・インデックス３位に上ったことがある。しかし、約３週間でザッカーバーグ氏はこの座を再び返上することになった。

２４日に発表されたメタの１－３月期の実績はウォール街の予想値を上回ったが、４－６月期の予想値が市場の期待に及ばなかったうえに、人工知能（ＡＩ）投資のための支出を増やすと明らかにして収益性に対する投資家の懸念を拡大した。

一方、テスラは２３日、市場予想値に大きく及ばない業績を発表したが、マスク氏が低価格の電気自動車の発売時期を計画より繰り上げると明らかにし、自動運転のロボタクシー事業に自信を示し、投資家に希望を与えた。

これを受け、テスラの株価は翌日の２４日、約１２％急騰したことに続き、２５日も約５％上昇した。

その影響でマスク氏の資産価値は２日間で５８億ドルほど増えた。

マスク氏の資産はテスラの株式の他にも非上場宇宙企業スペースＸの持分があり、ザッカーバーグ氏よりは株価変動の影響が小さい方だ。

ブルームバーグ・ビリオネアーズ・インデックスによると、この日基準で世界１位と２位の富豪はモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン（ＬＶＭＨ）のベルナール・アルノー会長（２１７０億ドル）とアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏（１９６０億ドル）だ。