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韓国のビッグマック指数過去最低…「ウォンの価値28%低評価」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国ウォン

「ビッグマック指数」を基に計算したウォンの低評価水準が調査開始以降で最も激しいことがわかった。

英経済誌エコノミストが23日に伝えたところによると、1月の韓国のビッグマック指数は4.11ドルを記録した。ハンバーガーブランドのマクドナルドが販売するビッグマックの単品価格5500ウォンに1ドル=1338.90ウォンである当時の為替相場を適用してドルで示した数値だ。基準国である米国のビッグマック指数5.69ドルより27.8%低い。

これに対しエコノミストは、ウォンの価値がドルより27.8%低評価されたと解釈した。同じ商品はどの市場でも価格が同じだという「一物一価の法則」に基いた判断だ。この法則によると、韓国のビッグマック価格5500ウォンと米国のビッグマック価格5.69ドルは同じ価値を持つべきだが、この場合為替相場は1ドル=966.61ウォンとなる。しかし実際の為替相場は1ドル=1338.90ウォンだったため、ウォンが27.8%低評価されたという話だ。


これはエコノミストが2000年4月にビッグマック指数を集計し始めてから1月基準で今年ウォンの価値が最も激しく低評価されたものだ。2015~2024年の最近10年間だけ見れば2015年から2021年までマイナス15%前後水準を示していたが、2022年にマイナス20%台を突破し今年まで着実に深化した。ただ中国の39.0%や日本の46.5%など周辺国よりは少ない水準だ。

ウォンの価値が下がれば輸入物価が上がり内需景気に悪影響を与える。一部輸出企業の価格競争力を高める利点はあるが、韓国では価格よりは技術力を強みとする輸出企業が増加しておりウォン安ドル高の利点は縮小する傾向だ。

金融研究院のチャン・ミン選任研究委員は▽輸出と比較して内需が沈滞した経済構造の不均衡▽中国・日本など周辺国の通貨価値下落の流れに同調化傾向▽米国が2022年3月から金利を急激に上げて経済好況を見せて現れるドル高――などを挙げた。今月1日から続いているイスラエルとイランの紛争など地政学的緊張もウォンを低評価させる要素に選ばれる。

もちろんビッグマック指数だけでウォン低評価を判断するのは限界がある。国ごとに店舗賃貸料、賃金、税金などが異なり、ビッグマック指数の理論的根元である同一物価が維持されにくいからだ。

一方、円相場は心理的抵抗線である1ドル=155円を目前にしている。23日のウォール・ストリート・ジャーナルによると、韓国時間でこの日午後3時30分基準の円相場は1ドル=154.78円で取引された。前日には取引時間中に154.85円まで円安が進んだ。円が154円後半台まで値を下げたのは1990年6月以来だ。下落速度も速い。年初の1ドル=140.88円から4カ月ほどで9.9%下落した。

最近円が急落したのは投資家が「円を売り、ドルを買う」動きが強まったためだ。堅調な経済に米連邦準備制度理事会(FRB)が通貨政策変化の決定に慎重になり、米国と日本の金利格差が当分広がるだろうという見通しに力付けられてだ。

ドル高にともなうスーパー円安は韓国の外国為替市場にも影響を及ぼす。一般的に円が切り下げ圧力を受ければウォンも同調化の流れを見せるためだ。

ハイ投資証券エコノミストのパク・サンヒョン氏は「円相場が心理的抵抗線である155円を超えれば170円まで進みかねない。円相場が急激に下落すれば『1ドル=1400ウォン』突破も排除することはできない」と予想する。23日にソウル外国為替市場でウォン相場は前日より0.9ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1378.30ウォンで取引を終えた。



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