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「手術後、目を閉じることができなくなった」…有名整形医師、実は看護助手だった=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

不法整形手術の場面。[写真 釜山(プサン)警察庁]

韓国で保険詐欺行為を行った病院代表、看護助手、ブローカー、患者が大量に摘発されて検察に送致された。

この病院は医師免許を所持していない無資格者に不法整形手術を行わせて10億余ウォン(約1億円強)の手術費を懐に入れていた。患者には物理治療、水虫治療を受けたようにして実損保険料を受け取るように斡旋(あっせん)していた。だが看護助手から手術を受けた一部の患者は目を閉じることができないなど副作用で苦痛を受けている。

釜山(プサン)警察庁強力犯罪捜査隊は保険詐欺、医療法違反、保険詐欺防止特別法違反容疑で、医師免許を借りて運営するいわゆる事務長病院の代表50代Aと業務上過失致傷などの容疑で看護助手50代Bを拘束送検したと7日、明らかにした。警察はまた、彼らに患者を斡旋したブローカー7人と不正な方法で実損保険料を得ていた患者305人も送致された。


警察によると、Aは2021年10月慶尚南道梁山(キョンサンナムド・ヤンサン)で同院を開設した後、Bを江南(カンナム)で有名芸能人を手術した整形専門医と偽って広報した。

1989年看護助手の資格証を取得したBはそれまで病院で肩越しに整形手術を見たことはあるが免許のない偽物の医者だった。Bは今年2月までの16カ月ほど、目や鼻の整形、脂肪除去術など無免許不法手術を行った疑いが持たれている。警察が確認した不法整形手術回数だけで72回に達した。

Bは医師2人に整形手術法を教えたほか、コロナ禍流行以前は中国に遠征手術に行っていたことも把握された。

Bから整形手術を受けた患者のうち4人は目が閉じない永久障害が発生したほか、手術部位が腐ったり異常な形が残るなど副作用も続出した。

Aはブローカーを通じて費用がかからずに整形手術を受けることができるとして患者を集めた。

A・Bは整形手術の対価として患者から合計10億ウォンを超える手術費を受け取った後、少ないときは10回から多いときは20回まで水虫・物理治療を受けたかのように虚偽診療記録を作成した。患者はこの虚偽書類を保険会社に提出して平均300万ウォンの実損保険料を受け取って手術費を補填した。

事実上、ほとんどの患者が保険料を不正受給してこの病院で無料で整形手術を受けたことになる。Aは国民健康保険公団から1億2000万ウォン相当の療養給与費用を支給されてもいる。

釜山(プサン)警察庁強力犯罪捜査係のチェ・ヘヨン係長は「実際の診療事実と違った書類で保険金を受け取れば保険詐欺として処罰される場合がある」と警告した。



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